京急電鉄は11月8日にダイヤ改正を実施。蒲田通過のエアポート快特を増便予定(出典:京急電鉄公式サイト)
東急が蒲蒲線に積極的な一方で、京急は相変わらず動きがない。大田区としては「蒲蒲線」を京急蒲田開業で終わらせるつもりはない。大田区をひとつにする東西線計画として、大鳥居へ伸ばしたい。東急もそれを望んでいるはずだ。大田区としては、なんとかして京急電鉄の協力を得たい。
その京急電鉄は、2014年11月8日に羽田空港アクセスに関連するダイヤ改正を実施する。品川と羽田空港をノンストップで結ぶ「エアポート快特」を増便し、所要時間も1分短縮する。エアポート快特といえば、蒲田駅を通過するとして大田区が猛反発した経緯がある。その蒲田通過列車を増やすわけだ。これは京急電鉄が蒲蒲線の動きをけん制しているとも受け取れる。「蒲蒲線を大鳥居まで延ばす」と「エアポート快特を増やす」は、大田区と京急電鉄それぞれの切り札だ。今回のダイヤ改正で、大田区がどのような反応をするか。こちらも興味深い。
「鉄道×映像」展
2014年9月6日より12月28日まで、埼玉県川口市の「SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム」にて、『鉄道×映像』展が開催されます。
この中の「鉄道×映画 鉄道映画名作10選」の展示を杉山淳一氏が監修! 文中で取り上げた『大いなる驀進』ほか、9タイトルの鉄道映像作品を紹介しています。このほかにも「鉄道×映像の誕生 ラ・シオタ駅への列車の到着」「鉄道×データ あなたのICカード乗車券の記録を可視化」「鉄道×カメラワーク 鉄道思い出のぞき窓」など、鉄道の新しい魅力を発見できる展示もいろいろ。みなさん、ぜひ行きましょう。
- 会期:2014年9月6日(土)〜2014年12月28日(日)
- 会場:SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム(埼玉県川口市上青木3-12-63)
- 開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
- 料金:大人510円、小中学生250円
- 主催:埼玉県
- 後援:埼玉県教育委員会/川口市/川口市教育委員会/JR東日本大宮支社
- 協力:株式会社アートディンク/アンスティチュ・フランセ東京/エルメスジャポン株式会社/株式会社音楽館/株式会社 小学館集英社プロダクション/株式会社タイトー/鉄道博物館/東京大学(廣瀬・谷川研究室)/日本大学芸術学部 ※50音順
- 展示監修:杉山淳一(鉄道ライター)
- 企画:株式会社デジタルSKIPステーション
- 問い合わせ:映像ミュージアム/048-265-2500
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