ここまで読んできて「部下にそこまで媚びなくてはならないのか」とカチンとくる人もいるでしょう。その気持ちは分かります。しかし、上司が部下に嫌われて得をすることは、何もないのです。
かつての徒弟制度のような上司部下の関係は、上司に圧倒的な力量があり、部下もそれを見て認めていた、という構造の上に成り立っています。今は、そういう関係を作ることすら難しい。しかしそんな部下とも一緒に仕事をして、管理もしなければならない。
そういう役割を担ってしまったのだから、仕方ない……というと語弊がありますが、上司から歩み寄って、部下と良好な関係を築くしかないのです。もう「部下」という感覚は捨ててしまって、一緒に仕事をしているパートナーくらいに考えたほうが、もう少しドライに「部下にとって良い上司」を演じられるかもしれません。
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