毎月給料は入ってきているのに、なぜかお金が貯まらない。お金を貯めようと思っているのに、気が付くと使いすぎて貯めるはずのお金がなくなってしまっている……。このような方は身の周りにいませんか?
もし皆さんがこうした状態に当てはまるなら、日々の行動の見直しが急務です。このままの生活を続けていると、お金に“逃げられる”体質になりかねません。お金を貯められない人にはどのような理由があるのでしょうか。今回は、それを通帳から読み取っていこうと思います。
通帳の話をする前に、お金の流れの原則を確認しましょう。
この簡単な原則は、皆さんも理解しているものと思います。
貯蓄ができない原因はシンプル。1つはお金を貯める仕組みを作っていないこと、もう1つは、支出の管理ができていないことです。これがうまいか下手かは、預金通帳を見ればすぐに分かります。
これから、貯金が下手な人の多くに共通するポイントを3つ紹介して解説します。ここで上げたことの逆を実践することで、お金の管理がうまくなるでしょう。
【貯金が下手な人の通帳の特徴】
お金を貯めるには、まず“貯める仕組み”を作ることが重要です。普通預金に入れていると、いつでも引き出すことができるため、ついついお金を使いがちになり、結果残高が定まりません。
また、残高がある程度あると安心してしまい、つい大きな買い物をしてしまうこともあります。計画的にお金を貯めるのであれば、しっかりと別枠で確保した方が良いでしょう。
少額の引き出しが多い人は、「少額の買い物をよくする」「自分の財布の中身を把握できていない」ということが多いです。一度に大きく残高が変わらないため、ムダ使いをしている意識があまりないのです。しかし「塵も積もれば山となる」ということわざの通り、月全体で引き出した金額を合計すると、思いのほか使っていた、というケースが多々あります。
例えば、コンビニでつい買ってしまうお菓子やちょっと目についた雑誌や小物など……思い当たることはありませんか? 必要で買いに行ったものではなく、その場で「いいな」と思って、ついレジに持って行ってしまったという経験はありませんか。1回の額は大したことはなくても、回数が増えれば金額がかさんでいきます。
このような人も、支出の管理がうまくできていない場合が多いです。通常、クレジットカードの支払いは通帳では一行で表され、その支出の詳細までは読み取れません。毎月固定で支払っている支出を超えるような、高額の支払いが一時的でなく恒常的に続いているようであれば、カードでの買い物の中身の見直しが必要です。
クレジットカードは、財布からお金が出ていかないため、お金を使っている感覚が低く、支払いが高額になる場合が多いのです。
いかがでしたか?
いくつか当てはまる点はあったでしょうか。もちろん、これらに当てはまる人の全員が貯金ができない、支出の管理が下手、というわけではありません。しかし、貯金をするためには、お金の流れを見直すことが必須です。まず貯金の仕組みと支出の内容という「お金の流れ」を見直し、貯金の道筋をつけてみてはいかがでしょうか。(高橋幸緒里)
高橋幸緒里
1986年7月7日生まれ。小学校の頃より金融・経営に興味を持つ。大学時代に金融機関を志望し在学中にAFP資格を取得、金融機関に就職。以後、お客さまのライフプランに合わせた資産の持ち 方・作り方のコンサルティングを行っている。上位資格のCFP資格は、ただいま勉強中。日常生活に関わるお金や、金融機関の上手な使い方についてのコラムが書けたらと思っています!
保有資格:AFP、証券外務員二種・一種、内部管理責任者、年金アドバイザー3級、相続アドバイザー3級、日商簿記3級
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