難攻不落と見られていた松井氏のキャンプ招へいに成功したことによって、中畑監督の評価が球団幹部の間で再び上昇しているという。しかしながら中畑マジックのスゴさは、現場に携わるスタッフや選手たちであれば誰もが以前から分かっていた。
「2012年に中畑さんが監督に就任してから、このチームは間違いなく変わった。それは、どういうことなのか。今だから明かすけれど、それまでのチームは暗いムードが漂いっぱなしで“負けグセ”のようなものも身についてしまっていたから『どうせ今日も負けるだろう』というような声が方々から、しょっちゅう聞こえてきていたんだ。
このチームは親会社が2002年にマルハからTBSへ、そして2011年12月にはDeNAになった。10年も経たないうちに親会社が2度も変わるバタバタを繰り返してきたからフロントも戦っている選手も不安の連続で、なかなか野球に集中しにくい環境下だったのは残念ながら事実だった。
でもそれが中畑DeNAになって、僕らベテランたちも含めて大半の選手たちが『中畑監督は熱い性格でありながら、とても面白い人。フレンドリーだから壁ができないし、いろいろな面で本当にやりやすい』と口をそろえるようになったんだ。どうしても中畑監督は『楽しい人』という部分ばかりがクローズアップされてしまうけれど、それだけじゃない。実は偉大な『改革者』であることを皆さんも心にとどめておいてほしいね」とは某ベテラン選手の言葉だ。
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