得する預金――少しでも高い金利で預金するポイントマネーの達人(2/2 ページ)

» 2015年03月26日 06時00分 公開
[綾田亨マネーの達人]
マネーの達人
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リスク商品に注意

 ここで注意点を1つ。「預金」と名がついても預金とはまったく異なるリスク商品があります。例えば、外貨預金。現地通貨での元本と利率は保証されているものの、為替リスクはすべて購入者が負います。為替の予想は専門家でも難しいものです。豪ドルやブラジルレアルなど見た目上の高金利に魅せられて、高利回りの預金と誤解して損をする人が後を絶ちません。外貨預金は現地通貨の値上がり(対円)を期待して購入する純然たるリスク商品です。

 もう1つ注意すべき「預金」と名のつく商品に「仕組預金」があります。これもオプションを使った純然たるリスク商品。定期預金に比べ金利はやや高いものの、原則、中途解約不可で、できたとしても思わぬ損失を被る可能性大です。今後、預金金利が上昇した場合(その場合、物価も上昇している可能性大)でも、低い金利のまま最大10年間、預金を拘束されるはめにもなりかねません。ご注意ください。


 最後に、「定期預金はいつから始めたらいいか」という質問がありました。

 答えは「今でしょ!」。

 資産運用は少しでも早く始めた人が断然有利となります。「複利」の効果は長く続けるほど大きいからです。

 「1カ月生活してお金が余ったら」「預金金利があがったら」では、いつまでたっても始められません。若い人なら、給料を使う前に天引きで一定額ずつ積み立てていく積立預金を今すぐ始めましょう。お得な金利を探すのは、ある程度貯まってからでも遅くはありません。(綾田亨)

著者プロフィール:

綾田亨

綾田FP事務所、(株)綾田商店 代表

大阪大学法学部卒。四国電力(株)に23年間勤務後、在職中に取得したFP資格等を活用して独立。香川県で数少ない独立系ファイナンシャルプランナーとして個人相談を行うと同時に、香川県金融広報アドバイザーとして県内各地で各種セミナーの講師を務める。また、NPO法人日本FP協会香川支部支部長としてFPの普及活動にも携わる。

本業として駐車場運営会社を経営するほか、25年以上にわたって株や外貨、債券取引を行う個人投資家でもある。個人投資家としての長年の経験から、資産運用や節約術に関するテーマを最も得意としています。

保有資格:ファイナンシャルプランナー(CFP、1級ファイナンシャルプランニング技能士)、宅地建物取引主任者、1級企業年金総合プランナー、証券外務員2種

ブログ:「うどんの国のFP マネー節約レシピ


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