夏のボーナス、どこに預ける? 定期預金の金利がお得な銀行(1/2 ページ)

» 2013年06月19日 08時00分 公開
[綾田亨,マネーの達人]
マネーの達人

著者プロフィール:

綾田亨 綾田FP事務所 代表

大阪大学法学部卒。四国電力株式会社に23年間勤務後、在職中に取得したFP資格などを活用して独立。香川県で数少ない独立系ファイナンシャルプランナーとして個人相談を行うと同時に、香川県金融広報アドバイザーとして県内各地で各種セミナーの講師を務める。

また、NPO法人日本FP協会香川支部副支部長としてFPの普及活動にも携わる。

本業として駐車場運営会社を経営するほか、25年以上にわたって株や外貨、債券取引を行う個人投資家でもある。個人投資家としての長年の経験から、資産運用や節約術に関するテーマを最も得意とする。

<保有資格>:ファイナンシャルプランナー(CFP、1級ファイナンシャルプランニング技能士)、宅地建物取引主任者、1級企業年金総合プランナー、証券外務員2種

ブログ:「うどんの国のFP マネー節約レシピ」


今夏、定期預金の金利がお得な銀行は?

 毎年夏と冬のボーナスの時期に、銀行は金利上乗せキャンペーンをやります。数年前までは期間1年で1%程度のものもありましたが、年々金利は下がり、今は0.4%程度が上限です。それでも主要銀行の金利0.025%(普通預金なみ)に比べるとはるかにマシと言えます。

 今夏の定期預金の金利がお得な銀行をまとめてみました(表示はすべて税引き前、6月14日現在)。なお、筆者はいかなる金融機関とも預金者である以上の関係を持っておりません。

証書や通帳は発行されない。自動継続に注意!

 定期預金のお得な銀行のほとんどはネット銀行です。ここで、利用するうえでの注意しておきたい点が3つあります。

1. イオン銀行を除く他のネット銀行は、口座開設やお金の出し入れはインターネットや提携ATMを使うことになります。基本的に定期預金証書や通帳は発行されません。こうしたサービスを省略して、少し高めの金利を実現しているのです。この不便さやネットのみでの取り扱いであることの不安を受け入れられることが利用の条件となります。

2. SBJ銀行は、記載のとおり韓国の銀行の日本現地支店です。そのため、日本の預金保険機構の保護対象となります。預金保険機構が保護してくれる範囲は元金1000万円とその利息まで。すべての金融機関に言えることですが、預金額は1000万円以内に収めることがポイントとなります。

3. キャンペーンの上乗せ金利はその回限りの場合も多いです。自動継続にすると、期間終了後に上乗せのない普通の金利に下がってしまうことがあります。下がってしまった場合は、他の金融機関に預け直す必要が出てくるので、通常インターネット経由で出金する際に手数料を取られないかチェックする必要があります。手数料の額によっては、わざわざネット銀行に預けた意味がなくなる場合もあるからです。

 今回は代表的な1年定期を取り上げましたが、3〜10年と長期にすれば、その分金利は高くなります。しかし、今後インフレが進んでいくと想定すると、長期の定期を組むことは危険が大きいとも言えます。特に気をつけたいのは、満期を預金者が選べず金融機関側で自由に決められる仕組みタイプのもの。長期間に渡り、相対的に低い金利で預金が塩漬けになる可能性もあります。

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