インタビュー
» 2015年06月17日 08時00分 UPDATE

水曜インタビュー劇場(パイロット公演):えっ、予定通りに飛んでいない? 機内で何をしているのか、パイロットに聞いてきた (6/7)

[土肥義則,ITmedia]

片方のエンジンを切る

yd_jal4.jpg 燃費のことを考えて、着陸後は片側のエンジンを切る(出典:日本航空)

土肥: 塚本さんや酒巻さんような話を聞いてくれる人であればいいですよ。でも、JALのパイロットって2000人もいるんですよね。中にはガンコな人もいませんか? 「ワシは長い間、このやり方で失敗したことがないんだ。言う通りにしろ」的な。

塚本: 飛行機の歴史を振り返ると、機長が副操縦士の意見を聞かなかったことが原因で、事故を起こしたことがあります。パイロットも人間なので、さまざまな人間がいます。ただ、厳しい教育や訓練を積んでいますので、ガンコな人は長く続けることができないと思います。

広報: 訓練を年3回行っているほか、技能なども審査しています。会社が求めている人しか生き残れない仕組みになっていますので、ガンコ一徹オヤジが操縦できる世界ではありません(キッパリ)。

土肥: 着陸したときにはどのようなことを決めるのですか?

塚本: 燃費のことを考えて、着陸後は片側のエンジンを切ります。こうした小さな取り組みの積み重ねで、二酸化炭素の排出量をかなり削減できるんですよね。でも滑走路って盛り上がっています。雨が流れやすいように、わざと傾斜をつけているので、加速が悪くなる。そうしたことも考えながら、「いつエンジンを切ろうか」といった話し合いもしますね。

土肥: 片方のエンジンを切れば、真っすぐ走れないのでは。

塚本: おっしゃるとおり、ちょっと曲がってしまいます。なのでコントロールしなければいけません。飛行機によって違いますが、777の場合、左のエンジンを切ることが多いので、左に曲がるのは簡単です。でも、右に曲がるときには「ちょっと重いな」と感じる。なので、右に曲がるときにはちょっと早めに動かさなければいけません。

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