ここ数カ月、飛行機の事故が続いている。2014年の12月、格安航空大手エアアジアの旅客機が、インドネシア沖のジャワ海に墜落。2015年の2月、トランスアジア航空235便が、離陸直後に空港付近を流れる川に落ちた。墜落する直前の事故機の様子が報じられたので、記憶に残っている人も多いだろう。そして昨日(3月24日)、スペインからドイツに向かう独航空会社ジャーマンウイングスの航空機が、フランス南東部に墜落した。
一方で、飛行機は「最も安全な乗り物」とも言われている。米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査によれば、航空機事故で死亡する確率は0.0009%だという。このほかにもさまざま数字が示されているが、クルマや自転車などに比べて事故率は低い。
飛行機は安全なのかそうではないのか。事故があるたびに「ほら、やっぱり危険でしょ」と恐れ、数字を見て「事故なんて、ほとんど起きないよ」と安堵する。不安と安心をいったりきたりしても結論がでないので、パイロットに話を聞いてみることにした。
飛行機に備わっている安全システムはどうなっているのか。悪天候で揺れることがあるが、本当に大丈夫なのか。そんな心配事について、JALの現役パイロット(777運航乗務部)・船越篤さんに聞いてみた。聞き手は、Business Media 誠編集部の土肥義則。
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