アニメやゲームのキャラクター、動物などに好意的な感情を抱いた時に使われる「萌え」という表現。何かに「萌え」ている人はどれだけいるのだろうか。
アイシェアの調査によると、アニメ、有名人、ネコなど何かに「萌え」の感覚を持っている人は43.1%だった。男性では36.3%だったのに対して、女性では51.2%と高かった。年代別に見ると、若い年代ほど高くなる傾向にある(40代35.2%、30代47.7%、20代59.0%)。
こうした「萌え」の感情を購入行動に結び付けたい、ということからキャラクターのイラストを使った「萌え」商品が続々と登場してきているが、どのぐらいの認知度があるのだろうか。スターバックスの「クリエイト ユア タンブラー(自分で外面をデザインできるタンブラー、外部リンク)」にアニメキャラクターなどのイラストをあしらった「痛ンブラー」を「知っている(よく知っている+名前は聞いたことがある)」人は28.0%、あきたこまちの米袋に萌えキャラをあしらった「萌え米」を「知っている」人も23.2%と20%を超えた。一方で、焼酎のラベルに萌えキャラを採用した「萌え酒」は13.1%、人気アニメキャラクターをあしらった「痛神輿」は11.3%だった。
また、こんな萌えグッズがあったら欲しいというものを自由回答形式で挙げてもらったところ、「萌えアイス」や「萌え茶」といった食品から、「萌え枕」「萌えPC」といった生活用品、「萌えカイロ」「萌え燃え(ライター)」までさまざまなアイデアが寄せられた。「おおむね日常的に使用するものや携帯するものにニーズが集まった」(アイシェア)
携帯電話による調査で、対象は男女443人(男性54.2%、女性45.8%)。調査期間は10月13日から15日。
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