調査リポート
業務データの入った私物スマホ、5人に1人はセキュリティ対策をせず:紛失経験も2割(2/2 ページ)
私物のスマホを業務で使っているビジネスパーソン1000人に聞いたところ、パスコードロックをかけているのは6割程度だった。また、運用ルールを定めていない会社が半数以上に達した。
5人に1は何のセキュリティ対策もしていない
業務情報を扱う以上、私用スマホとはいえども情報漏えい対策などのセキュリティ強化は求められるもの。具体的な対策を尋ねると「パスワード・画面ロックを設定している」(61.1%)、「セキュリティソフトを入れている」(40.3%)などが主だった対策のようだ。ただし、何の対策もしていないという人(19.3%)もいる。
実際に、業務利用をしているスマホを紛失したという人は20.5%ほどいたが、セキュリティ対策として「リモートで遠隔ロックができる契約をしている」(19.0%)、「リモートで端末の情報を消去できる契約をしている」(12.2%)という人は少数派だ。
このような状況で、会社側に何らかのセキュリティ対策を求める人は約6割存在しているが、「すでに会社側で対策をしている」と答えた人は2.8%止まりだった。また、会社が何らかのルールを定めているのは34.0%に過ぎなかった。
インターネットを使った調査で、私用スマホを業務で利用している20〜40代のビジネスパーソン1002人が回答した。調査期間は2013年8月19〜22日。
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