株を買うために企業を知ろう:ゼロからはじめる株式投資入門(4/4 ページ)
銘柄選びのポイントは、単純に言えば「成長しそうな株を選ぶこと」です。はじめは興味があるとか、仕事で内情にくわしい業種のものを選ぶと良いでしょう。気になる企業ができたら、その企業のホームページなどで投資家情報を収集することが大事です。
TOPIX
日経平均株価に続いて、経済指標としてよく用いられるのがTOPIX(東証株価指数:Tokyo Stock Price Index)です。このTOPIXは日経平均株価と違い、東証1部上場銘柄のすべてが対象となっています。東証1部の市場全体の動向を表す指標なので、日経平均株価より重要視されることもあります。
TOPIXは、各銘柄の流動性と時価総額によって分類して算出したTOPIXニューインデックスシリーズと、東証規模別株価指数、東証業種別株価指数といった、大きく3つのサブインデックスに区分されています。
このニューインデックスシリーズは、70の大型株で構成されるTOPIX Large 70、400の中型株で構成されるTOPIX Mid 400、そのほかの小型株からなるTOPIX Smallと、よくニュースなどで耳にするコア30(Topix Core 30)に分けられます。
コア30は東証1部に上場する日本企業の普通株式のうち、時価総額、流動性のとくに高い30銘柄で構成された株価指数のことをいいます。構成銘柄の選定や入れ替えの判断については、数値基準(時価総額、売買代金)だけで行われていて、市場の実勢をより適切に反映させるため、年に1回(毎年9月)構成銘柄の見直しが行われています。
次に、TOPIXの規模別株価指数は、これも同じく国内企業の東京証券取引所の市場第1部上場銘柄を、時価総額と流動性に応じて大型、中型、小型の3つの規模別に分類し、それぞれの株価指数を算出したものです。また、業種別株価指数は、総務省統計局の定める日本標準産業分類によって、建設業、化学、電気機器などの33業種に分類し、それぞれの業種の株価指数を算出したものです。
見てきたように、企業の情報、さらに市場全体の状況を頭に入れて、どの銘柄に投資するか、いろいろと考えてみてくださいね。
関連記事
- そもそも「株」って何?
今さらですが、「株」とは何でしょうか? そして、株を買うことでどんなメリットがあるのでしょうか? 今すぐ分かる株式投資の基礎の基礎をおさらいしましょう。 - TPPで開かれる日本、国際競争力をつけよう!
毎週土曜連載でお送りしている『カブ・ジェネレーション』。TPP交渉の行方に興味津々のあずさ。自由化された後のことを考えているようですが……。 - NISAにも活用! 四季報で優良企業を見つける3つのポイント
2013年10月1日より、NISA口座開設の受付がスタートしました。「これをきっかけに投資を始めてみたいけど企業の選び方が分からない……」と悩んでいる人もいるでしょう。今回は投資の初級編として、優良企業を見つけるための最初に確認すべきポイント3つを紹介します。 - お金持ちは、2つの「ゴールドリバー」を持っている
お金持ちは、前回紹介した4つの川のほかに重要な「不労所得の川」と「資産の川」を持っています。お金持ちになるために「給料の川」を拡大するのではなく、自動的に収入が得られる「ゴールドリバー」を作ることを目指しましょう。 - 外貨投資をしたことはありますか? 5人に1人が経験者
楽天リサーチの調査によると、「現在、外貨投資(外貨預金、外貨建てMMFなど)をしている」(17.3%)と「以前、外貨投資をしていたが今はやっていない」(4.6%)を合わせると、5人に1人以上は外貨投資経験者であることが分かった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.