30〜40代に「転職モテ期」がやってきた、その理由は?:ヘッドハンターが明かす転職事情ウソ・ホント!?(3/3 ページ)
ある日、「●●会社の社長が、プロジェクトの責任者としてあなたを指名しています」と、電話がかかって来る。ヘッドハンターからの突然の電話に驚くのは当然だが、実は、最近30〜40代のビジネスパーソンの間で増えているのだ。
スカウトされる5つの人物像
では、どういう人にヘッドハンターのスカウトが来るのだろうか? われわれの経験から、以下の5つの人材像にまとめることができる。
- 業界や職種における専門性高いスキルを持つ
- 上記において実績が豊富
- 各種媒体において何らかの形で自分が露出されている
- アンテナが広くセミナーや交流会などに良く出向く
- 周りからの評判が高い人物
しかもこの人材像は、経営者やエグゼクティブでない「フツーに頑張っているミドルクラスのビジネスマン」がほとんどだと思って見ていただきたい。
1、2は、ある分野の仕事に打ち込み、実績があるか? ということで、これがないと転職しても即戦力には成り得ない。3、4は、自分がどれだけ他者に知られているかという発信力についてである。そして、何よりも大事なのは、5の「周りからの評判が高い人物」である。企業の経営者や人事担当者、そしてヘッドハンターは、その人の同僚や取引先などから評判を聞きつけてスカウト対象者を絞り込む。人間的にも仕事においても嫌いな人のことを良くは言わないから、周囲からの評判が悪いと、おのずと候補者にはなりにくい。言い換えれば、転職市場でモテる人材は、やはり周囲からもモテるということである。
いかがだろうか? 1〜5すべての項目に当てはまるようなら、あなたにスカウトの電話が来る日が近いかもしれない。
人生において「モテ期」は永遠に続かないように、今の30〜40代に訪れている「転職モテ期」もいつまで続くか分からない。周りからの評判が未来の仕事につながる可能性があるということを肝に銘じながら日々をいそしみ、もしあなたのもとにもチャンスが来たなら、思い切ってそのチャンスをつかみにいくことをお勧めしたい。(プロフェッショナルバンク、兒玉彰)
※この記事は、誠ブログの30〜40代に「転職モテ期」が到来!?より転載、編集しています。
誠ブログでは、ブログを執筆してくださるブロガーを募集中です。詳細については、「誠ブログとは?」、「FAQ」をご覧下さい。
関連記事
- 求められる中高年人材になるために大切なのは「ドンピシャの経験」
「中高年の転職は不利」とよく言われますが、最近の転職マーケットでは経験豊富な中高年ビジネスパーソンを採りたがる企業が増えているそう。その理由、そして求められる人材になるためにすべきこととは……? - ヘッドハンターには会うべし。しかし注意点も忘れずに
ヘッドハンターから「あなたに会いたい」と連絡があった場合、どのように対応すればいいのだろうか? 筆者の山崎氏は「会いたくない理由がなければ、会ってみる方がよいことが多い」という。今回はヘッドハンターと付き合うメリットや注意点などについて紹介しよう。 - 9月の転職求人数、転職希望者数ともに過去最多――インテリジェンス調べ
インテリジェンスは15日、2013年9月の転職求人倍率をまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」を発表した。それによると9月の求人倍率は、前月から−0.02ポイントの1.28倍だった。 - 転職理由「ほかにやりたい仕事がある」がトップ――DODA調査
あなたはなぜ転職を考えているのですか? 転職を考えているビジネスパーソンに聞いた。 - ソーシャルリクルーティングを使って、上手に転職する方法
「ソーシャルリクルーティング」という言葉を聞いたことがある人も多いだろう。この1年余りで徐々に広がりを見せているが、具体的にはどのようなことを行っているのだろうか。リクルートの三木拓朗氏が解説する。