娘と父のマジトーク(その4)「人と違うと不安になる」女子中学生のリアル:父と娘の週末トーク(3/3 ページ)
スタンフォード大学で人気だというオンライン講座「Positive Intelligence」を娘と受講し、その結果を交換して話し合ってみました。そこで見えてきた娘の本心とは……?
合理主義者の父を娘はどう見る?
理屈屋とは?
説明
- 人間関係も含め、あらゆることを合理的に処理しようとする気持ちが強い。
特徴
- 閉鎖的で大抵の人に本心を見せようとしない。
- 感情を見せるのは思考に熱中したときのみ。
- 周囲が騒がしくしているのを遠くから眺めて分析するのが好き。
- 疑ぐり深く議論好き。
思考
- 感情など取るに足りないものであり、混乱の基でしかない。
- 理屈に合わないお粗末な思考力の人間が多すぎる。
- 最も大切なのは知識、理解、そして洞察である。
- 自分の価値はどれだけの知識や能力を身に付けられるかに掛かっている。
娘: それはすごく思う! いっつも理詰めで話してる印象がある。「結論から話しなさい」とか「まとめると、どういうことだ?」って口癖みたいに言うし。
父: 変かな? 印象悪い?
娘: 正しいのかもしれないけど、何か、ちょっと。どうなのかなって思うことはある。
父: 一般的な男性と女性の差なような気はするけどなあ。
娘: でも、話し方に冷たさを感じることはあったよ。言い方1つで、印象は違うんだから、その辺りは注意してほしいな。
父: はい……。じゃあ、「優等生」は?
優等生とは?
説明
- たえず実績を上げ、何かを達成しないと自信をもてない。
特徴
- 競争心が強く、イメージや地位にこだわる。
- 不安を表に出さないでポジティブなイメージを作るのがうまい。
- 他人の心をつかむために場面ごとに違った顔を使い分ける。
- 結果志向の仕事人間。
- 人とのあいだに距離を保ちたがる。
思考
- 有能な人間にならなければ。
- 感情的になったら結果を出せない。
- 考えたり、行動したりすることのほうが大事だ。
娘: お父さんって、感情はあまり表に出さないよね。いつも冷静でいようとしてる。
父: んー、確かに感情をあらわにするタイプじゃないな。声を荒らげたり、感情をむき出しにするのは、子どもっぽくてカッコ悪い行為だと思ってる。
娘: あとさー、頭の善しあしとか、知識の有るなしで人を判断してそう。それと、感情的になりやすい人を、軽蔑するでしょ? 態度と目つきで分かるよ。
父: そう言われると、確かに当たってるかな……。でも、そんなふうに考えたことがなかったから、気を付けなくちゃ。じゃあ、お父さんも、感情をストレートに出して、「サオリタン、サオリタン! 手をつないで一緒にお買い物行こうよっ!」とかやればいい?
娘: だから、キモいっつーの……。
このPositive Intelligence。そもそもは1人でやるものでしょうが、今回のように誰かと一緒にやって、結果を交換して話し合うのって面白いです。1人では気付けなかった新しい発見もあれば、人に指摘されて初めて深く考えることもありますから。ちなみにこのテスト、娘は「大人だけじゃなくて、学生にもオススメだよ。もし、学校のクラス全員でやったら、スゴイことになりそう」と興奮していました。
結果をクラスメイト同士で交換し合うのはちょっと恥ずかしい気もするかわりに、互いに感じたことを話し合ったり、1つ1つの弱さについて解説があれば、各自が自分を見つめ直すよいキッカケになるかもしれないですね。
インターネットでカンタンにできて、しかも結果はメールで即時に届きます。所用時間も15〜20分程度。タブレットでもできますよ。
著者紹介:中山順司(なかやま・じゅんじ)
1989年、高校卒業と同時に、極寒のアイオワ州の全寮制高校に入学。唯一の日本人として七転八倒で英語を学び、1990年にCovenant College(米・Georgia州)入学。エチオピア、インド、ウガンダ、ガーナ、南アフリカ、ペルー、韓国の留学生らと共同生活を送りつつ、心理学、生物学、社会学を専攻。1994年に卒業。
白い犬で有名な某携帯電話キャリアに新卒入社し、マーケティングと営業に携わる。2000年にネット業界に転身。旅の窓口(現楽天トラベル)で観光旅行コンテンツビジネスを立ち上げ、その後始めた個人ブログがキッカケで、ブログソフトウェアベンダーのシックス・アパートに入社。マーケティング、営業を経て、現在はコミュニティ・マネージャーを務める。三度の飯より、サッカーと自転車が好き。
■誠での過去記事
http://bizmakoto.jp/bizid/bizblog_index.html
■Six Apart ブログも書いてます
http://blog.sixapart.jp/nakayama-1/
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