第1回 タッチパネルで何ができる?――最新7機種を横並び比較:最新ケータイ徹底比較(タッチパネルケータイ 2009年夏モデル編)(2/2 ページ)
2009年夏モデルでも多数のタッチパネル搭載ケータイが登場した。すでに過去にタッチパネルを搭載したモデルの後継機もいくつかあることから、どこまで“使える”のかが気になる。そこで、ドコモ、au、ソフトバンクモバイルの夏モデルから7機種を選び、タッチパネルの使い勝手を数回にわたって検証していく。
電話、文字入力、アプリに差があり
タッチパネルケータイで差が出る大きなポイントは、タッチで操作できる機能だ。ダイヤルキーを搭載しない931SCは当然ながらタッチですべての操作ができるが、そのほかのダイヤルキー搭載モデルは、すべての機能をタッチで操作できるわけではない。メールの閲覧、カメラ、ワンセグ、ミュージックプレーヤー、ケータイサイトとPCサイト、画像や動画の閲覧などはどの機種もタッチで操作できる。
F-09A | L-06A | N-06A | SH-06A | biblio | 931SC | 933SH | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
電話発信 | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - |
電話応答 | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - |
新着メール閲覧 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
文字入力(メ-ル) | - | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ |
文字入力(ケータイサイトの検索ボックス) | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ |
文字入力(フルブラウザの検索ボックス) | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ |
暗証番号入力 | △(オールロックの解除は不可) | ○ | ○ | △(オールロックの解除は不可) | ○ | ○ | △(キー操作ロックを「即時」に設定した場合の解除時は不可) |
カメラ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ワンセグ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ミュージックプレーヤー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ケータイサイト | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
フルブラウザ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
アプリ | △(「ロケーションレーダー」「地図アプリ」「タッチDEゲームパック」「ヘルスチェッカー」「モバイル Google マップ」など一部のアプリのみ | - | △(「地図アプリ」「フォト文字 Touch」「モバイル Google マップ」など一部のアプリ) | △(「西村京太郎サスペンスforSH」「地図アプリ」「jigブラウザ」「モバイル Google マップ」など※そのほかの一部アプリはソフトウェアキーボードを使って操作可能) | ○ | △(「脳眼力総合トレーニング」「IQ診断 Touch! 体験版」「HiddenCatch4」「Touch Golf Pangya」など※そのほかの一部アプリはソフトウェアキーボードを使って操作可能) | △「ファミリンクリモコン for AQUOS」「NAVITIME」「ブックサーフィン」「ケータイ書籍」など一部アプリのみ |
画像閲覧 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
動画閲覧 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ドキュメントビューアー | ○ | -(ドキュメントビューアーに非対応) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
GPSナビアプリ | ○ | -(GPSに非対応) | ○ | ○ | ○ | -(GPSに非対応) | ○ |
スケジューラー閲覧 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
SH-06Aと933SHは閉じたまま電話の発信と応答はできない。F-09AとN-06A、biblioはメールの文字入力はタッチではできないが、F-09Aはブラウザの検索ボックスなら入力可能だ。メールの文字入力は物理キーを使えるので問題ないと思うが、閉じたままタッチで電話を利用できないのは、素早く操作するという点ではマイナスだろう。ただ、SH-06Aと933SHは回転2軸型なので、閉じた状態でタッチパネルを利用するにはビュワースタイルにする必要があるので、これら2機種で常時ビュワースタイルにしなければ、それほど不便は感じないだろう。
なお、F-09AとSH-06A、933SHは横画面でのタッチ入力に対応しているが、L-06Aと931SCは横画面表示はできない。また、F-09Aは検索ワードのみ、SH-06Aは手動で縦、横画面を切り替える必要があるので、モーションセンサーを利用し自動で画面の向きが切り替わる933SHが、最もフレキシブルに操作できるといえる。文字入力全般の操作性については、“タッチ入力のみ”の931SCが、アイコンの大きさや見やすさといった点で一歩リードしていると感じた。
アプリは個別に対応したものに限り、タッチで直感的に操作できる。F-09A、N-06A、SH-06A、931SC、933SHは、プリインストールアプリを中心に一部のアプリがタッチ操作に対応しているほか、F-09A、N-06A、SH-06Aは「モバイル Google マップ」もタッチパネルで操作できる。biblioもタッチでアプリを操作できるが、項目を直接選択することはできず、カーソル移動など一部の操作に限られるので、物理キーを使った方がスムーズだ。
また、SH-06Aと931SCは、タッチ操作に完全対応していないアプリについては、画面に表示されたソフトウェアキーボードを使ってカーソル移動や決定などができる。
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