タブレット型Androidや“サッカーボール”端末も――個性豊かなHuawei製品:Mobile World Congress 2010(1/2 ページ)
日本ではソフトバンクモバイルやNTTドコモ向けのデジタルフォトフレーム、イー・モバイル向けのデータ通信端末などでおなじみのHuawei。同社のブースでは最新のAndroid端末やデータ端末が多数展示されていた。
電話もできるタブレット型Android端末
「SmaKit S7」は、OSにAndroid 2.1を採用したタブレット型端末。タッチパネルとワイドVGA表示(480×800ピクセル)対応の7インチディスプレイを搭載している。3GとWi-Fiを利用した通信が可能で、Wi-Fiエリアに移動すると自動で3GからWi-Fiに切り替わる。音声通話機能も備えており、Bluetoothを用いたハンズフリー通話が可能。グローバルモデルとして2010年5月以降の発売を予定している。説明員によると、日本での発売も検討しているとのこと。デジタルフォトフレームを供給しているドコモかソフトバンクモバイルから発売される可能性もあり得る。
SmaKit S7の近くには、日本で発売中のデジタルフォトフレームも展示。説明員によると、同社のデジタルフォトフレームは、日本市場で特に大きな支持を集めているという。「日本では画像付きメールを送るユーザーが多い。ほかの国ではケータイメールで送信できる画像のサイズが小さいが、日本は1Mバイトなど、比較的大きなサイズの画像を送信できることも人気を後押ししている」(説明員)
複数のモデルが展示されていたAndroidスマートフォンは「100~200ユーロと安価なモデルが中心となる」(説明員)という。Huawei端末独自のユーザーインタフェースとして、9分割されたホーム画面をタップすると拡大表示する「emotion UI」を採用。Android OSは2.1をサポートする。
セパレートケータイや光学センサー搭載のコンセプトモデル
このほか、ゲーム機のように操作できるというフルタッチ端末や、竹を素材に使用したモデル、フォトスタンドやゲーム機など多彩な用途を想定したフルタッチ端末、ディスプレイ部とQWERTYキーボードが分離する端末など、Android対応のコンセプトモデルも展示されていた。これまでのHuawei端末にはない近未来的なデザインはもちろん、スリムなボディも特筆すべき点と言える。
一般的なAndroidケータイに最も近い形のコンセプトモデル「U8500」と「U8800」は、ホームボタンに光学センサーを搭載しているのが最大の特徴で、スムーズにカーソル移動やブラウジングができる。ボディは厚さ約11.5ミリとスリムなサイズを実現。U8800は下り最大14MbpsのHSPA+に対応している。製品名が公開されていたことから、比較的早い時期の投入が予想される。これら6台のコンセプトモデルは、いずれも「1~2年後の発売を目指して開発している」(説明員)という。
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