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ドコモの基地局、福島第一原発30キロ圏内で51局が復旧
ドコモが東日本大震災の復旧活動で、福島第一原発30キロ圏内の68基地局のうち、51局が復旧したことを発表した。
NTTドコモは4月15日、東日本大震災で被害を受けた通信設備の復旧状況を発表した。4月14日13時現在、岩手県、宮城県、福島県で5月までにサービス復旧を予定している307基地局(福島原発30キロ圏内の68基地局を除く)のうち、152局が復旧している。
福島第一原子力発電所から30キロ圏内の68基地局については、20~30キロ圏内の全18局と、20キロ圏内の50局のうち33局の、計51局が復旧している。20キロ圏内の33局については、20キロ圏外から高性能アンテナを用いたり、20キロ圏内の通信ビルで伝送路の回線切替工事を実施することで、福島第一原発付近とJヴィレッジ~福島第一原発間の国道6号線沿線のFOMAサービスエリアはおおむね復旧している。
ドコモは4月15日現在、携帯電話が利用できない地域への支援活動として、行政機関や避難所などへ衛星携帯電話を892台、携帯電話を2020台、タブレット型端末を569台貸し出している。また移動基地局車を約30台、移動電源車を約30台、可搬型発電機を約400台配備し、無料充電サービスコーナーを約400カ所に設置している。
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