BS試験電波がソフトバンクのデータ通信に影響、速度低下の場合も
BSデジタル放送の試験電波がソフトバンクのデータ通信に影響を及ぼしていることが確認された。データ通信の接続率と速度低下が一部で発生しているという。
ソフトバンクモバイルは2月22日、BSデジタル放送の試験電波が同社の通信サービスに影響を及ぼす場合があることを発表した。
2012年3月から追加放送されるBSデジタル放送のBS21チャンネルと23チャンネルの試験電波が、2月20日から発射される。その影響で、個人宅などに設置されているBS放送受信機器の配線接続不良などで漏れ出た電波が干渉し、ULTRA SPEEDなどのデータ通信の接続率・速度低下などが一部で発生したことが同日から確認された。電波干渉が生じている周波数帯域は1.5GHz帯。影響を受ける可能性がある機種は、データ端末「004Z」「005HW」「006Z」「007Z」と、ULTRA SPEED対応のスマートフォン「HONEY BEE 101K」「LUMIX Phone 101P」「AQUOS PHONE 102SH」。1.5GHz帯以外での通信には影響はない。
今回の事態を受け、ソフトバンクモバイルは適切なBS放送受信機器配線の徹底や、BS放送電波による影響の対策などを関係各所に申し入れる。現在影響を受けている箇所は順次調査をし、総務省と協力しながら対策を進めていく。電波干渉の原因になる個人宅については、増幅器(ブースター)から必要以上に電波を出さないようにする、配線を補修するなど、ソフトバンクモバイル側で個別に対応する。なお、BS放送の電波が携帯電話などの無線システムに干渉する可能性については、2008年12月に総務省が告知していた(外部リンク参照)。
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