人工知能で単語を抽出、ブラウザからワンタッチで検索できる技術「Phroni」
ブラウザで閲覧しているページで、ユーザーが興味を持ちそうな単語を自動で抽出してリンク化し、簡単に検索ができる技術「Phroni」が提供されている。Studio Ousiaが開発した。
Studio Ousiaが3月9日、スマートフォンやタブレットのブラウザ向け技術「Phroni」を提供した。現在はAndroidスマートフォンのブラウザアプリ「Firefox」のアドオンとして提供されている。利用は無料。
Phroniは、ブラウザ上でユーザーが興味を持ちそうなキーワードを自動で抽出してリンクに変換する技術。リンクをタップすると、その単語について記載されたWikipediaのページにジャンプできるほか、Google/画像、YouTube、Googleニュース、ツイートなどの関連コンテンツも表示される。対応言語は日本語と英語。通常、スマートフォンのブラウザ上のサイトで調べたい単語がある場合、その単語をコピーして検索窓に貼り付けて検索する必要があるが、Phroniを利用すれば、ブラウザからワンタッチで検索ができる。
キーワードのリンク変換には、慶應義塾大学SFCでの研究成果をもとに開発された人工知能を用いている。Google/Yahoo!ニュースから抽出した5000語ほどの学習データ(単語)と、Wikipediaに登録されている単語を照合し、「ユーザーが興味を持ちそう」というヒントを見ながらPhroni用の辞書に登録する。Wikipediaに登録された単語は「あ」「A」なども含まれており膨大な数であるため、人名や地名などニュースに出そうな単語を優先的に辞書化しているという。最終的に登録される単語は日本語と英語で各25万語。
Studio OusiaはPhroniのAPIを無償で提供し、AndroidやiOS向けアプリへの提供を目指す。ニュースビュワー系アプリへの採用が期待される。
関連記事
Mozilla、“3倍速い”「Firefox 4 for Android」をリリース
デスクトップ版が好評のFirefox 4のモバイル版が、AndroidとMaemo向けにリリースされた。ファイルサイズが小さくなり、Mozillaは標準ブラウザより3倍速いとしている。jig.jp、Android向けブラウザアプリ「jigbrowser+」β版を提供
表示しているWebページを友人と共有できる機能を備えたAndroid向けブラウザアプリ「jigbrowser+」β版が提供された。マインドフリー、十字キー付きのAndroid用ブラウザアプリ「Smoozy」を配信
マインドフリーがAndroid用ブラウザアプリ「Smoozy」の配信を開始。独自の十字キーを使うことで、タッチパネルにありがちな操作ミスを防げる。タッチパネル操作にも対応している。携帯サイトも閲覧できる“超”多機能なAndroid向けブラウザ――「Angel Browser」を試す
Android端末を購入して、ケータイサイトが見られないことを嘆いていたユーザーにオススメなのが、高機能ブラウザ「Angel Browser」。とにかく多機能で、操作性にも優れた魅力的なアプリだ。「音声認識ブラウザ」発表:Googleは競争相手ではない?――B to Bと多言語化に注力するアドバンスト・メディア
モバイル分野ではこれまでコンシューマー向けに音声認識サービスを提供してきたアドバンスト・メディアが、今後は法人向け業務アプリの開発にも注力する。また、iOSだけでなく、AndroidやWindows Phone 7向けアプリも開発していく。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.