目指したのは“Best of Google”なデバイス――Motorolaに聞く「RAZR M」:AXGPでさらに快適(2/2 ページ)
ソフトバンクモバイルから登場したMotorola Mobility製のAndroidスマートフォン「RAZR M 201M」。Google傘下となって初の製品であり、また初めてソフトバンク向けに供給されるMotorolaの端末でもある。その開発の狙いを聞いた。
―― RAZR Mではブラックとホワイトの2色のカラーが選べますが、ホワイトは北米モデルと配色が違いますね。9月に発表された時点では背面がブラックモデルと同じでした。
鈴木氏 実はKEVLARファイバーというのは元の色が黄色で、きれいな白に染めることができません。ですので、9月に発表したVerizon向けの北米モデルでは、ホワイトモデルも背面には黒く染めたKEVLARファイバーを用いています。
今回の日本投入を前に、どのようなカラーリングで出すべきか事前調査を行いましたが、そのときに最も人気があったのがブラック、次いで人気が高かったのがホワイトでした。しかも、背面全体も白いモデルが支持された。そこで日本向けには、背面も白いホワイトモデルを作ることにしました。
ところがこのキレイな白を出すのがなかなか難しく、現在のものになるまで何回も何回もやり直した。最終的には使用する素材をKEVLARファイバーからPETに代えて、ブラックモデルと同様に編み込みんだうえでコーティングしました。このため、スペック上はホワイトモデルのほうがブラックモデルよりも0.5mmほど厚くなっています。そのくらいこだわったホワイトです。ひょっとしたらアンテナ以上に苦労した点かもしれません。
―― そこまでカラーリングにこだわったのはなぜでしょうか。
カネリエ氏 そうですね、いろいろなユーザー層を広くカバーしたい、特に女性など新しい層を取り込みたいという思いはあります。先進的な技術を好んで使う人たちはすでに、3台目、4台目、5台目くらいのスマートフォンを使用してますが、一方でこれから初めてスマートフォンを使う人ももちろんたくさんいる。
そういう人に向けて今回は色もそうですし、機能面でも工夫しました。例えばホーム画面に配置した「サークルウィジェット」は、コインを指ではじくような感覚で直感的に操作ができ、天気予報や時計、電池の残量を確認できます。また不在着信やアラームなどもここから確認して、設定できる。起動してまず目にする画面で、スマートフォンでどういうことができるかを提案する、分かりやすく使いやすい機能だと思います。
―― ネットワークへの対応はもちろん、FeliCaやオリジナルのホワイトモデルなど、今回は日本に向けてかなりカスタマイズが加えられたという印象です。それだけ日本の市場を重視しているということでしょうか?
カネリエ氏 もちろん、日本はとても重要なマーケットです。そして日本はとてもハードルが高いマーケットでもあります。長年技術革新を率いてきた国ですし、日本の消費者は技術に対する目が特に厳しい。非常にレベルの高いものを求められますし、最良のものでなければ日本市場には受け入れられません。今回はそういう意味でも、ソフトバンクという良いパートナーを得て、高いポテンシャルを持つ素晴らしい製品を導入することができた。そのことを誇りに思いますし、ここからさらにプレゼンスを高めていきたいと考えています。
―― 今後のキャンペーンなどの予定はあるのでしょうか?
鈴木氏 購入していただいた先着1万人様に、オリジナルのモバイルバッテリーをプレゼントします。このモバイルバッテリーは4000mAhの容量がありますので、本体の2000mAhとあわせて、たっぷりまる3日間は使っていただけます。ぜひ活用していただきたいですね。
―― 最後に、読者に向けてメッセージをいただけますか?
カネリエ氏 今回の製品は、本当に素晴らしいデザインに仕上がりました。4.3インチという快適なスクリーンサイズを実現しながら、しかもコンパクト。Googleサービスを最良な形で使え、しかもバッテリーの持ちの心配がありません。素晴らしい製品を日本に導入できたことを、本当にうれしく思っています。
鈴木氏 このスマートフォンはソフトバンクモバイルの4G(AXGP)ネットワークをフルで楽しめる製品です。その性能と使い勝手の良さをぜひ体験していただきたい。コンパクトさや質感は、なかなか写真や言葉では伝わらないと思いますので、ぜひ店頭で触れてみていただければと思います。
―― 今日はありがとうございました。
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