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NVIDIA、次世代クアッドコアプロセッサー「Tegra 4」を発表
タブレット端末やスマートフォン向けにクアッドコアプロセッサーを提供するNVIDIAが、より高性能でありながら低消費電力を実現した「Tegra 4」を発表した。
NVIDIAが1月6日(現地時間)、米国ラスベガスで開催されている展示会「2013 International CES」の開催に合わせて、次世代のモバイルデバイス向けクアッドコアプロセッサー「Tegra 4」を発表した。
Tegra 4は、「Wayne」という開発コードネームで呼ばれていた次世代クアッドコアプロセッサー。ARMのCPUコア「Cortex-A15」4個と、第2世代の低消費電力型コアの計5個のプロセッサーを、状況に応じて切り替える構成となっている。「Cortex-A9」コアを4つ搭載した「Tegra 3」と比べて、Webブラウジングのスピードは2.6倍高速だとしている。一方、一般的なユースケースではTegra 4の消費電力はTegra 3比で最大45%低くなるという。
GPUは、カスタムコアを持つGeForce GPUを72個搭載しており、Tegra 3比で6倍の処理性能を実現。GPUとCPU、カメラのイメージシグナルプロセッサーの処理能力を合わせて、HDR(ハイダイナミックレンジ)の写真や動画を自動的に生成する「コンピュテーショナルフォトグラフィ」機能などを備えた。
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オプションで用意するモデム「Icera i500」を組み合わせれば、LTEでの音声通信とデータ通信にも対応可能。Icera i500は、Icera 400/Icera 410/Icera 450など、現行の第4世代製品と比べて約4倍の処理能力を持つ。
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