ソニーブースで「Xperia Z」をじっくり触ってきた――写真と動画でチェック:2013 International CES(2/3 ページ)
今回のCESで発表されたスマートフォンの新機種の中でも特に注目度の高いモデルが、Sony Mobileの「Xperia Z」だろう。デザイン、持ち心地、ユーザーインタフェース、カメラなどの見どころをお伝えしよう。
ホーム画面のUIを改善
デザインやスペックの一新に伴い、UI(ユーザーインタフェース)の一部も変更されている。ロック解除画面にはカギのアイコンがなくなり、画面の任意の場所を上下にフリックするだけでロックを解除できるようになった。ホーム画面では長押しをすると、画面下部のアプリやウィジェットの一覧が現れ、画面上部にはホームのサムネイルが1ページずつ表示されるので、各ページのレイアウトを確認しながらショートカットを設置できる。このサムネイルから、任意のページを「ホーム」に設定したり、ページ自体を削除したりできる。なお、従来はホーム画面上をピンチイン/アウトすると、ウィジェットが1画面に集合したが、新しいUIではこの仕様はなくなっている。
カメラはHDR動画撮影や高速連写も可能に
カメラも進化している。1310万画素カメラには、ソニーが世界で初めて開発した積層型のCMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を採用。従来の裏面照射型CMOSセンサーにあった支持基板の代わりに信号処理回路が形成されたチップを用い、その上に裏面照射型の画素を重ね合わせることで、大きな回路を積めるようになった。
これにより実現した新機能の1つが「HDR動画撮影」だ。明暗差の大きいシーンで白飛びや黒つぶれなどを抑えるHDR(ハイダイナミックレンジ)で静止画を撮影する機能を持つスマホは増えているが、動画に対応するのは初めて。これは「暗い場所では長い露光、明るい場所では短い露光で撮ったものをミックスすることで実現している」(ブース説明員)という。さらに、HDR処理をかけることで不自然な画質にならないよう調整しているとのこと。HDR動画撮影はサイバーショットにも搭載されていない機能であり、動画を撮る機会が比較的多い、スマホ向けの機能として用意した。
このほか、夜景や人肌の写真を補正する「ノイズリダクション」、静止画と動画を切り替えずに撮れる「モードレスUI」、動画撮影中に静止画キャプチャ、枚数制限なしの高速連写モードなども新たに用意した。
インカメラには約220万画素の「Exmor R for mobile」を採用し、従来よりも薄暗い場所でもきれいに撮れる。ピント、明るさ、肌の色を調節できる「美肌効果」モードできれいに自分撮りができる。
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