S IIIとの違いは?――写真で見る「GALAXY S 4」の外観と新機能
GALAXY Sシリーズのフラッグシップモデル「GALAXY S 4」が発表された。フルHDのスーパー有機ELや8コアCPUなどのスペックに目が行きがたいだが、ユーザー体験を高める数々の新機能も注目したい。S IIIとの違いも含め、見どころをリポートする。
既報の通り、Samsung電子が、米ニューヨークで行われたイベント「Samsung UNPACKED 2013」で、GALAXY Sシリーズの新端末「GALAXY S 4」を発表した。4月下旬から155カ国で販売される予定だ。
発表会では、同社のIT&モバイルコミュニケーション部門のトップであるJ K Shin氏が登壇し、より薄くなり、さらに機能を充実させたGALAXY S 4を披露した。また、LTEに関してはFDD-LTEのほかにTD-LTEもサポートすることを明らかにした。
次に登壇したSamsung Telecommunications AmericaのRyan Bidan氏は、GALAXY S IIIと比較しながらGALAXY S 4のスペックや機能について紹介した。S 4はS IIIよりも幅が0.8ミリ細くなって69.8ミリに、厚さは0.7ミリ薄い7.9ミリとなり、よりスリムになった。重さは130グラムで、S IIIより2グラム軽くなっている。
ボディが薄く、軽くなる一方、ディスプレイは大きく高精細に進化した。S 4は約5インチフルHD(1920×1080ピクセル、441ppi)のSuper AMOLEDを採用しており、非常に鮮明な映像を楽しめる。カラーはBlack MistとWhite Frostの2色が紹介されたが、ほかのカラーバリエーションも加えられる予定だ。
背面のカメラとフロントのカメラを同時に起動し、1枚の写真に合成できる「Dual Camera」。フロントカメラで撮る写真のフレームは複数の中から選べる。両方のファインダーの表示が遅れることもなく、スムーズに撮影できた
カメラは背面のメインカメラが13メガピクセル、フロントカメラが2メガピクセル。S IIIよりもメインカメラの画素数が大幅にアップしている。メインとフロントのカメラを同時に動かし、両方の画像を合成できるDual Cameraのほか、12種類の撮影モードを搭載するなど、カメラ機能を強化した。また、加速度センサーなどの各種センサーを備えているが、S 4では温湿計と赤外線通信機能も搭載される。赤外線通信機能はテレビやビデオレコーダーなどのAV機器をコントロールすることができる。バッテリーは2600mAhで、S IIIよりも500mAh増量された。
GALAXY Noteシリーズでおなじみの「Air View」も搭載。GALAXY NoteではSペンをかざすだけで触れずにそのフォルダ内にある写真などのサムネイルを確認できるが、Sペンを付属しないS 4では、指を近づけるだけで確認できる。右の写真では画面に触れているように見えるかもしれないが、実際には触れていない。視線を外すと動画再生が一時停止になる「Smart Pause」や、画面にタッチせずにかざした手の動きで画面をスクロールできる「Smart Scroll」などの便利機能も搭載された。
S 4の特徴的な機能については、俳優が登場して利用シーンを演じる中で紹介された。今回の発表会はロックフェラー・センターにあるRadio City Music Hallで行われたが、オーケストラの演奏も行われ、まるでショーのような演出だった。
プレゼンテーション後はタッチ&トライ用に端末がメディアに公開された。短い時間しか触れることができなかったが、基本的な操作はスムースで、5インチフルHDのディスプレイは非常に美しかった。翻訳機能は若干時間がかかる印象だったが、会場のネットワーク環境の影響もあったのかもしれない。
プレゼンテーションの内容は以下の動画から視聴できる。
関連キーワード
GALAXY S 4 | フルHD | 赤外線 | 有機EL | Samsung | バッテリー | 赤外線通信 | LTE(Long Term Evolution) | モーションセンサー | Galaxy Note | GALAXY S III | CPU | DVDプレーヤー | フラッグシップ | 日本語対応 | STB | TD-LTE | 翻訳ソフト・サービス
関連記事
Samsung、5インチフルHDスーパー有機EL+オクタコア搭載の「GALAXY S 4」を発表
Samsungの新型フラッグシップスマートフォン「GALAXY S 4」が発表された。世界初のフルHD表示対応スーパー有機ELと、オクタコアプロセッサーを搭載するなど、最先端の機能を有する。2013年4~6月に世界で発売される予定。日本でも発売予定:4.8インチスーパー有機EL搭載、LTE版も登場――Samsung電子が「GALAXY S III」を発表
Samsung電子が新型のAndroidスマートフォン「GALAXY S III」を発表した。HDサイズの4.8インチスーパー有機ELやAndroid 4.0を搭載。音声認識を利用した「S Voice」やNFCを利用した「S Beam」も新たに採用した。ソフトウェアも大幅に進化――写真で見る「GALAXY S III」の外観と新機能
Samsung電子の新型スマートフォン「GALAXY S III」が発表された。日本では今夏にLTE版の発売が予定されている。ハードウェア性能だけでなく、ソフトウェアも大きく進化している同モデルの見どころをお伝えする。2013 International CES:Samsung、GALAXY Note II/Note 10.1 LTEや“スマート家電”をアピール
Samsungブースではスマートフォンを中心に、カメラや家電との連携をデモが行われていた。モバイル関連の新製品は、米国で発売される「GALAXY Note 10.1 LTE」のみ。NEXTシリーズ:クアッドコア搭載の“S III”が日本上陸――「GALAXY S III α SC-03E」
ドコモ夏モデルの人気機種「GALAXY S III SC-06D」に、早くも上位モデルが登場。「GALAXY S III α SC-03E」はCPUに1.6GHz駆動のクアッドコアプロセッサーを採用し、OSも最新のAndroid 4.1を搭載した。クアッドコアになりました:写真で解説する「GALAXY S III α SC-03E」
「GALAXY S III α SC-03E」は、NTTドコモの2012年夏モデルとして発売されている「GALAXY S III SC-06D」のマイナーチェンジモデル。プロセッサーがクアッドコアになり、最新のAndroid OS 4.1を搭載した。NEXTシリーズ:新型GALAXYがドコモから――おサイフ対応、新UIで“賢く”使える「GALAXY S III SC-06D」
海外で発表された「GALAXY S III」がNTTドコモから登場。「GALAXY S III SC-06D」はおサイフケータイやワンセグにも対応し、Xiの高速通信も利用できる。メモリやバッテリー容量なども従来機から拡張されている。写真と動画で解説する「GALAXY S III SC-06D」
これまでのGALAXY Sシリーズは、どちらかというと「スペック推し」の印象が強かったが、GALAXY S IIIはスペックを向上させたのはもちろん、ユーザーの使い勝手に配慮した機能も充実させ、バランスの取れた1台に仕上がっている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.