ニュース
ドコモ、BLEによりOSが異なるスマートフォン同士で情報伝達ができる技術を開発
NTTドコモは、携帯電話ネットワークを介することなく、iOSとAndroidという異なるOSを採用したスマートフォン間でも情報伝達ができるBLE通信技術を開発した。
NTTドコモは3月10日、災害時など携帯電話ネットワークが機能しなくなった場合に、BLE(Bluetooth Low Energy)を用いてiOSとAndroidという、OSが異なるスマートフォン間で情報伝達ができる技術の開発を発表した。
本技術は、音声やパケット通信などの携帯電話ネットワークを介さず、BLEを搭載した近距離内のスマートフォン同士で情報を伝達するもの。BLEによる近距離通信は、従来も同じOSのスマートフォン同士でデータ交換などに利用されてきたが、今回新たに異なるOS間でも利用できる技術を開発した。これにより、災害時など携帯電話ネットワークが使えない状況でも、自分の安否情報を近くのスマートフォン経由で携帯電話ネットワークがつながる場所のスマートフォンまで伝達し、災害用伝言板へ登録できるようになる。
対応OSは、iOS 7.1以上、Android 5.0以上。なお、3月14日~18日に仙台で開催される第3回国連防災世界会議の関連事業「防災産業展in仙台」のワークショップにおいて、講演とデモンストレーションを予定している。NTTドコモでは今後、本技術のソフトウェア開発キットを公開していくとともに、新たな安否情報登録サービスについても実用化に向けて検討を進めていくという。
advertisement
関連記事
O2Oだけじゃない BLEを使った「Beacon」の可能性
アップルのiBeaconなど、BLEを使ったロケーション技術への注目が集まっている。O2Oなどマーケティング分野での利用が増えそうだが、子供やお年寄りの見守りニーズにも応用可能だ。今年も来たぞ、「メイドさんにたっちなう」――親睦を図るカギは「iBeacon」にアリ
2013年のワイヤレスジャパンで主にNFC活用事例を紹介した日本Androidの会。メイドさんとの親交をさらに深める際に「iBeacon」が活躍する! かもしれない。ドコモ、Appleの新技術「iBeacon」に対応した「ショッぷらっと」試験サービスを開始
NTTドコモは、アプリを起動せずにメッセージやクーポンが受け取れる「iBeacon」対応の「ショッぷらっと」試験サービスを開始。抽選で20名にAmazonギフト券が当たる特典も。DNP、買い物メモやリマインド機能を備えたアプリ「おかいものメーモ!」リリース
DNPは、買い物メモの入力支援やリマインドなどの買い物支援機能を備えたAndroidアプリをリリース。メモした商品に関連するプロモーション情報配信サービスも行っていく。H2H、移動や待ち時間をためて使えるアプリ「TIME Wallet」の実証実験を開始
H2Hが、交通機関での移動時間や店舗・施設での待ち時間などをクーポンへ変換できるアプリ「TIME Wallet」の実証実験を開始。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.