「Googleとの提携は大化けする」「料金はガツンと行く」 KDDI田中社長の一問一答(2/2 ページ)
KDDIは5月30日、「au 発表会 2017 Summer」を開催。発表会後、田中孝司社長が質疑応答と囲み取材で記者からの質問に答えた。
囲み取材
―― IoTは新しいものにすぐつながることが魅力だと思うが、au HOMEの場合、auが扱う商品しかつながらず、IoTとして魅力が低下すると思うが。
田中氏 まず、ここからスタートしようという状態。回線はauひかりからスタートして、いろいろ広げていきたいと思っている。取りあえず、Googleさんもこの後やってくると思うので。
―― Appleもいろいろやってくると思うが、その辺との関係はどうするのか。
田中氏 Appleはまだこれからなので。
―― Googleアシスタントとの連携は、いつ頃から視野に入れていたのか。
田中氏 去年(2016年)もすったもんだしていた。なんとか、いろいろ乗り越えて(今日に至った)。
―― AppleのHomeKitとの連携も考えているのか。
田中氏 いや……特に何も考えていない。
―― au HOMEは国内通信事業の次の柱、かなり重要なところになるのか。
田中氏 僕らは“テッキー(技術者)”だから特にそうかもしれないが、ステイする(とどまる)とよくないと思っている。いろんなことにチャレンジしなくてはいけないということで、今年は「やってみよう」とスタートした。ホームは音声と近い。日本人は外だとしゃべらないが、家だと割と自由に話すというところからスタートした。
―― 主要なサービスとして積極的に進めていくのか。
田中氏 ビジネス的にどうこうというよりは、新たな使い方を広げていくのが狙い。これが単なるWeb検索なり、SNSの箱だけになっちゃうとつまらない。
―― Googleアシスタントの連携は、スマートフォンベースで考えているのか、「Google Home」を念頭に置いているのか。
田中氏 Google Homeというか、まあ、au HOMEと連携していきたいと(笑)。
―― 自社でスマートスピーカーを出す可能性があるのか。
田中氏 ノーコメント。
―― Googleのスピーカー(Google Home)を使ってau HOMEと具体的にどういうサービスが考えられるか。
田中氏 ノーコメント。
―― 今回、VR対応のスマホが2つ(HTC U11とGalaxy S8/S8+)ある。KDDIとしてVRに注力するのか。
田中氏 コンテンツの方もトライすると面白いと思っている。VRも、こなれてきたというと上から目線だが、疲れ感がなくなってきた。少し力を入れようと思っている。
―― 他社はVRにそれほど注力していないように思えるが、“VRのKDDI”のような感じで取り組むのか。
田中氏 HTCともアーリーステージでいろいろ見せてもらっていて面白いと思っていた。ゲームはいいが、もう少し賢くできればいいと思っていた。
―― ゲストとのトークセッションで、「今年はauユーザーをえこひいきする」というコメントがあった。具体的には何をするのか。
田中氏 夏がやってくるので、いろいろな発表をしていきたいと思っている。
―― 質疑応答で「料金もガツンと行こうか」というのは、どのくらいガツンとしているのか。
田中氏 (笑)少し、頑張ろうと。
―― その料金は9月に発表するのか。
田中氏 話題を変えましょう(笑)
―― au HOMEはiPhoneユーザーも使えるのか。
田中氏 iOS用、Android用両方のアプリを提供する。auユーザーでなくても使える。
―― au HOMEでは安心・安全についてどう考えているか。
田中氏 今回は安心・安全を中心にIoT機器を入れた。Googleさんとはau HOMEのコンセプトに対して共感してくれたところからスタートしている。音声を使っていろいろやっていくというau HOMEのコンセプトで、最初のアプリケーションとして、安心・安全を中心にスタートした。
―― IoT機器自身を守る方の安全はどうか。
田中氏 今回の機器については、KDDIの技術者がチェックしてきたので、いきなりセキュリティが破られることはないと思う。
―― auひかりからスタートするが、次はCATVに順次広めるのか。
田中氏 広げていくということでご勘弁を。
関連記事
au 2017年夏モデル発表 ホームIoTサービスも開始【画像追加】
KDDIが、2017年夏モデルを発表した。スマートフォンが7機種、フィーチャーフォンが2機種。家庭内で利用するIoTサービスも開始する。IoTサービス「au HOME」7月下旬以降に開始 窓・鍵の開閉確認や家族・ペットの見守りなど【画像追加】
KDDIが、IoTサービス「au HOME」を7月下旬以降に開始する。auひかりのホームゲートウェイにアダプターを装着すると、IoTデバイスとスマホが連携できるようになる。基本料金は月額490円。au「HTC U11 HTV33」投入 夏ハイエンド端末の一角担う【画像追加】
総務省のガイドラインもクリア 半永続割り引き「docomo with」の狙いを読み解く
ドコモが2017年夏商戦向けモデルを発表した。端末以上に話題を呼んだのが、割り引き込みの料金プラン「docomo with」だ。docomo withにはどのような狙いがあるのだろうか。新料金プラン「docomo with」に質問集中――ドコモ吉澤和弘社長と一問一答
5月24日に2017年夏商戦向けの新サービス・新商品発表会を開催したNTTドコモ。発表会の質疑応答と、その後の囲み取材での報道関係者と同社の吉澤和弘社長とのやりとりをまとめた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.