北京のHuaweiショップに行ってきた:ふぉーんなハナシ
北京のショッピングセンター・西単大悦城に2011年1月からHuaweiの携帯電話を扱う直営店がオープンした。中国で“Huaweiショップ”が展開されているというのは初耳だったが、どんなサービスを行っているだろうか。
Huaweiが8月3日に開催した発表会の合間に、北京にあるHuaweiのブランドショップへ行ってきた。場所は北京のショッピングセンター・西単大悦城(JOY CITY)の5階。地下鉄1号線または4号線の西単駅F1出口からアクセスできる。
日本のケータイショップといえば、キャリアショップや量販店が主流で、メーカー主導のブランドショップはほとんど聞かない。Huaweiが中国でブランドショップを展開しているというのは初耳だったが、どのようなサービスを行っているのだろうか。
北京のショップがオープンしたのは2011年1月21日で、Huawei製のスマートフォンやデータ端末が販売されている。端末はその場で購入できるが、すべてSIMロックフリーなので、回線契約は別途行う必要がある。販売はしていない、この店舗にしかない参考展示品もある。訪れたときは、China Unicomの固定回線の契約者に無償で提供されるテレビ電話端末と、未発売のデジタルフォトフレームが展示されていた。販売しているのは基本的に端末のみだが、「周辺アイテムなども注文できる」(店員)という。端末が故障した場合などのサポートは別の業者に対応してもらうことになる。
店頭には実機が展示されており、自由に触れて体験できる。北京の電脳街・中関村などにある併売店では実機を展示している店舗は少ない(お願いすれば触らせてもらえる場合もあるが)ので、こうして手軽に体験できるのはうれしい。また、併売店では店員の呼び込みが盛んなので敬遠しがちになる上、そもそも言葉(中国語)が分からず、英語もほとんど通じないので、話しかけられても苦笑いするしかない。Huaweiショップでは激しい呼び込みもなく、店員が丁寧に接客している印象を受けた。店員は販売員としての特別な資格を持っているわけではないが、「新製品が発表されるたびにトレーニングを受けている」という。
特に好調に売れているのがAndroid 2.2搭載モデル「U8800(IDEOS X5)」だという。価格は2380元(約2万8510円)。ちなみに中国では「IDEOS」のようなペットネームは付けられておらず、製品名は型番が基本となる。数字が大きいモデルほどスペックが高いが、中国のユーザーは型番で製品を判別できているのだろうか(日本も似たようなものだが)。来店者で多い層は「18〜35歳くらい」で、「あらかじめWebで調べてから購入するケースが多い」という。端末の価格帯は「1500元ほど(約1万8000円)が多い」とのこと。
Huaweiショップは北京の他に、上海、東莞(トンガン)、深セン、広州にもある。北京の店舗は直営店だが、その他の店舗は通信事業者と運営している。これまで黒子のような存在だったHuaweiは、2011年からはHuaweiブランドの価値向上を目指しており、ショップ運営もその一環といえる。日本でも2012年からブランディング活動に注力するとのことだが、どんな展開を考えているのだろうか。日本では回線契約を伴う端末がほとんどである上に、端末はキャリアが販売するものなので、ブランドショップを設立するとしたら、キャリアとの協業は必須になるだろう。Huaweiは日本でもデータ端末、デジタルフォトフレーム、スマートフォン、タブレット、キッズケータイなど幅広いモデルをそろえているだけに、ショップ展開はありなのでは、と思えてくる。
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