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写真で見る「RAZR HD」「RAZR MAXX HD」

Google傘下になって初めてMotorolaが発表した新型スマートフォン「RAZR M」「RAZR HD」「RAZR MAXX HD」。このうち大容量バッテリー搭載モデルのRAZR HDとRAZR MAXX HDを写真でチェック。

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 米Motorola Mobilityは去る9月5日(現地時間)、Androidスマートフォンの新モデル「DROID RAZR M」「DROID RAZR HD」「DROID RAZR MAXX HD」を発表した。

 日本投入がアナウンスされているRAZR Mについては、その外観などを別項にてご紹介したが、今回はハイスペックモデルの「DROID RAZR HD」「DROID RAZR MAXX HD」について、その外観を中心にご紹介したい。

 なお、RAZR HDとRAZR MAXX HDはクリスマス前に米国で発売され、RAZR HDはアジア太平洋、欧州、南米の市場にも今後投入される予定。残念ながら2機種とも、日本での販売は予定していないという。

photophoto 米国内ではブラックとホワイトの2色をラインアップする「RAZR HD」の正面(写真=左)と背面(写真=右)。背面全体にケブラー繊維が使われている。

photophoto RAZR HDの上面(写真=左)と底面(写真=右)。上面に3.5ミリのイヤフォンジャックがある

photophoto RAZR HDの左側面(写真=左)と右側面(写真=右)。左側面にはSIM用スロットと、外部接続端子(microUSBとMicroHDMI)がある。右側面には、電源ボタンとボリュームキーを配置

photophoto 左側を別アングルから(写真=左)。背面は丸みを帯びたフォルム(写真=右)

 RAZR HDとRAZR MAXX HDはモデル名の通り、HD(1280×720ピクセル)表示の4.7インチのSuper AMOLED(有機LE)を搭載したモデル。RAZR Mと同じような狭額縁設計を採用しており、ディスプレイサイズの割にはどちらのボディもサイズが67.9(幅)×131.9(高さ)ミリと、あまり大きくない。厚さはバッテリーサイズが違うためRAZR HDが8.4ミリ、RAZR MAXX HDが9.3ミリ。重さも異なり、RAZR HDは146グラム、RAZR MAXX HDは約157グラムと約11グラムの差がある。

photophoto 「RAZR MAXX HD」の正面(写真=左)と背面(写真=右)。ぱっと見るとRAZR HDと区別が付かない

photophoto RAZR MAXX HDの上面(写真=左)と底面(写真=右)。RAZR HDよりわずかに厚いのが分かる。上面の3.5ミリイヤフォンジャックなど、レイアウトは一緒だ

photophoto RAZR MAXX HDの左側面(写真=左)と右側面(写真=右)。スロットや外部接続端子、電源ボタンとボリュームキーの位置関係もRAZR HDと変わりはない

 OSはAndroid 4.0.4だが、4.1(Jelly Bean)へのアップデートが予定されている。CPUについては1.5GHzのデュアルコアプロセッサーを搭載。同社のリリースではCPUの正確な型式を確認できないが、どうやら米Qualcomm製のSnapdragon S4(MSM8960)を採用するようだ。

 アウトカメラは800万画素CMOSで、オートフォーカスに対応。8倍までのデジタルズームが利用できる。またLEDのフォトライトも用意した。インカメラとして130万画素CMOSを搭載し、ディスプレイを見ながらのビデオ通話が可能だ。

 以上の基本的なスペックは2モデルとも共通。ボディデザインも一緒で、正面や背面から見ただけでは違いが分からなかった。大きく違う点が、バッテリーと内蔵ストレージの容量だ。RAZR HDは容量2530mAhのバッテリーを内蔵し、平均的な利用でのバッテリー動作時間は約24時間。またRAZR MAXX HDはバッテリーが3300mAhと大きくなっており、連続動作時間は32時間を誇る。なお2機種とも、バッテリーは内蔵式でユーザーによる交換は対応していない。

 前モデルのRAZRに搭載されたSMART ACTIONも搭載されており、端末自身がユーザーの使い方にあわせた省電力メニューを設定してくれる。SMART ACTIONは省電力に役立つだけでなく、時間帯にあわせて自動でマナーモードに切り替わるなど、まさにスマートに利用できる。

photophotophoto RAZR HDのホーム画面(写真=左)。ホーム画面を右にフリックすると現れるQuickSetting(写真=中央)。ホームの管理画面(写真=右)

photophotophoto 左から、アプリとウィジェットの一覧画面、起動中のアプリ一覧画面

photophotophoto RAZR HDの内蔵ストレージは16Gバイト(写真=左端)。NFCにも対応している(写真=中央)。ネットワークモードの切り替え画面(写真=右)

 ストレージ容量はRAZR HDが16Gバイト、RAZR MAXX HDが32Gバイト。また、販売する市場による対応周波数も異なる。米国以外にも展開するRAZR HDはLTE(700/800/1700/1800/2600MHz)、W-CDMA(850/900/1900/2100MHz)、GSM(850/900/1800/1900MHz)をサポート。現時点で米国専用(オペレーターはVerizon)のRAZR MAXX HDは、LTEが700MHz(バンド13)、CDMAは(800、1900MHz)で、このほかW-CDMA(850/900/1900/2100MHz)とGSM(850/900/1800/1900)にも対応する。3Gの高速通信規格では、EVDO Rev. AとHSDPA/HSUPA(下り最大21.1Mbps/登り最大5.76Mbps)をサポートする。

 そのほかの通信機能では、無線LANがIEEE802.11a/b/g/nに対応し、2.4GHzのほか5GHzも利用可能。もちろん、Wi-Fiテザリングの機能も備えた。BluetoothはVer4.0 LE+EDRを搭載している。またNFCもサポートした。

photophotophotophoto RAZR MAXX HDの内蔵ブラウザ(Chrome)で弊誌「ITmedia Mobile」を表示。タブ画面が縦に重なるように表示される

photophoto RAZR MAXX HDでカメラアプリを起動したところ。UIは縦横を自動で切り替わる

photophoto SMART ACTIONの設定画面。Wi-Fiのオン/オフを自動で行うなど省エネ機能という印象があるが、ユーザーの行動にあわせて自動でマナーモードに切り替えるといった、便利なサポート機能でもある


 Google傘下となったMotorolaが初めて発表したRAZR MとRAZR HD/RAZR MAXX HD。このうちRAZR HDとRAZR MAXX HDは4.7インチのHDディスプレイを搭載し、内蔵ストレージの容量も多いなど、“M”より高いスペックが売りだ。しかしLTE対応やCPUの周波数、アウトカメラの画素数など、3モデルで共通する面も多い。一方でハッキリとクラスの違いを感じるのがバッテリー容量であり、連続利用時間の違いだ。

 処理能力の高さや通信の速さ、またカメラなど付加機能の充実など、スマートフォンに求められるものはさまざまだが、常に持ち歩くデバイスとしてバッテリーの残量を気にせず使えることへの要望も多い。新生Motorolaが送り出すスマートフォンとして、まずはケータイの基本である長時間使える点に注力したモデルといえるだろう。奇をてらわないオーソドックスなモデルとして、RAZR HDとRAZR MAXX HDの日本投入も期待したいところだ。

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