第5回 iPhoneで撮った写真を見る/送る/消す:荻窪圭のiPhoneカメラ講座
iPhoneカメラの起動〜撮影の基本的な話は一通りやったかなと思うので、今回は少し気分を変えて、主に「写真を見る」ための話をしておこうかと思う。
起動から撮影まで基本的なところは一通りやったかなと思うので、これ以上細かい話になる前に、息抜きで「写真を見る」話でもしておこうかと思うわけである。
撮った写真は見る。当たり前の話でありますな。それを単純なところから。
撮影した写真を見るには
iPhoneのカメラで撮った写真は、本体内の「カメラロール」に保存される。これは、カメラに限らずスクリーンショット(ちなみに、ホームボタンとスリープボタンの同時押しで撮れます)も、iPhone上で編集した写真も、iPhone上でダウンロードした写真もすべて、何でもかんでもそこに詰めこまれる。
カメラロール内の写真を見る方法は3つ。ひとつめは「写真」アプリ。ホーム画面から写真アプリをタップすればOK。
でもまあ、普段は撮ってすぐ見たいことが多いよねってことで、カメラアプリからカメラロールを開くには、カメラ画面左下にある四角いアイコンをタップする。
そうすると、直前に撮った写真が表示される。
写真アプリから開いたときと、カメラアプリから開いたときの違いは画面左下を見ると分かる。カメラアプリから呼び出したときは、カメラアプリに戻るためのカメラアイコンがあり、写真アプリで直接開いたときはそれがない。これですぐにカメラに戻れるのだ。
みっつめの方法は、カメラアプリで、撮影画面を右にスワイプする。すると最後に撮影した写真に切り替わる。
スワイプで再生画面にしたときは、逆方向のスワイプでカメラ画面に戻れる。慣れるとカメラ画面と再生画面の行ったり来たりが簡単にできるので面白い。今撮った写真を確認したい、ってときによい。
では「今撮った写真を確認したい」シチュエーション、つまりカメラアプリから再生画面を呼び出したという前提で説明しよう。
最後に撮った写真を表示したらまずやりたいのは、ブレてないか、ピントは合ってるかの確認。拡大表示をしてチェックする。拡大は2本指のピンチ操作。指2本を画面に当てて、広げてやると拡大、すぼめると縮小。拡大したものを1本指でずりずりと動かして詳細チェック。
で、この写真は失敗してた、いらねー、と思ったら、右下のゴミ箱アイコンをタップ。
それ以外の操作はこんな感じ。
撮った写真を共有、削除するには
撮った写真を使いたいときは共有アイコンをタップ。そこからメールやSMSのほか、TwitterやFacebookに送ることもできる。
真ん中の三角はスライドショー。その右のアイコンは「AirPlay」。画面をWi-Fiを使って他の機器に飛ばす機能で、例えばApple TVに飛ばせば、テレビの大画面で写真を見ることができるのだ。まあこれはAirPlayが使えるデバイスを持ってる人だけの機能ですな。
左上の「カメラロール」をタップすると、カメラロール内の画像のサムネイル表示がずらっと現れる。全部正方形にされて表示されるのが特徴。このあたりは見た目重視という感じで。
昔撮った写真を探すときは、ここでひゅんひゅんスクロールさせて目で見て……。なんというか、カレンダーから探すとか撮影日時で探すとかそういう機能があってもいいんじゃないかと以前から思ってるのだけど、なかなかその機能は付きません。
この一覧画面で覚えておくと便利なのは、まとめて削除。サムネイル上で編集ボタンをタップすると、写真を選択する画面になる。
ここで不要な写真をどどどっと選び、右下の「削除」ボタンをタップするとまとめて消せる。これは便利。
今回はここまで。実は「写真」アプリから写真を開くと、写真の整理も含め、もうちょっといろんなことができる。それはまたいずれ。
今日の小技:写真をコピペする
再生画面で写真の適当なところを長押しすると「コピー」ってフキダシが現れる。これを使って写真をコピペできるのだ。
例えば写真をコピーし、メッセージアプリを開く。そして新規メッセージのとこで長押しして「ペースト」を選ぶと、コピーした写真を貼り付けられるのだ。
写真のコピペが可能なアプリは限られているけど、とりあえずメールとメッセージではできる。まあ、コピペを使わなくても、再生画面からメールやメッセージしたり、メッセージやメールの画面で写真を選んで貼り付けることもできるので、知らなくてもなんとかなる小技なんだけど、写真を見ながら「あ、これをあのメッセージへの返信に貼り付けよう」と思ったとき、さっと作業できてよかったりする。まあ、自分の感覚的な作業手順に合った方法を選べば良いわけです。
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