Huawei、厚さ6.18ミリの世界最薄スマートフォン「Ascend P6」を発表
厚さわずか6.18ミリ、重さ120グラムを実現したHuaweiの最新スマートフォン「Ascend P6」が発表された。クアッドコアCPUや4.7インチHD液晶、そしてHuawei独自の「Emotion UI」や「Magic Touch」などを搭載する。
Huaweiが6月18日(現地時間)、英ロンドンにて新型のスマートフォン「Ascend P6」を発表した。
Ascend P6は、スマートフォンでは世界最薄となる、厚さ6.18ミリのボディを実現したモデル。2012年1月に発表した、当時の世界最薄スマートフォン「Ascend P1 S」の厚さ6.68ミリから、さらに0.5ミリの薄型化に成功した。重さも120グラムと軽い。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ピンクの3色。6月から中国、7月からは西ヨーロッパで発売される予定。日本での発売は不明。
基本スペックについては、Android 4.2.2のOSと、HD表示(720×1280ピクセル)対応の4.7インチディスプレイ、1.5GHz駆動のクアッドコアCPU搭載のプロセッサーを備える。通信サービスは、下り最大21MbpsのHSPA+(UMTS)やGSMには対応するが、LTEの対応についてはアナウンスされていない。
5メガピクセルという高画素なインカメラを搭載しているのも特長の1つ。8メガピクセルの裏面照射型CMOSセンサーを備えるメインカメラでは、4センチまでのマクロ撮影や、“IMAGESmart software”によってコントラストや色補正、自動シーン認識、追尾オートフォーカスなどが可能になっている。レンズのF値は2.0なので、裏面照射型CMOSセンサーと相まって明るく撮影できる。1080pのフルHD動画撮影も可能だ。
UI(ユーザーインタフェース)は、Huaweiおなじみの「Emotion UI」を採用。ホーム画面とアプリトレイを区別することなく、直感的に操作できるようこだわった。手袋を付けたままでもタッチパネルを操作できる「Magic Touch」、ブラウザ上で選択した単語の意味を調べたり翻訳をしたりできる「Smart Reading」、Dolby Digital Plusもサポートする。
データ通信をしていないときに基地局への接続を制御する「QPC(Quick Power Control)」と、ネットワークの状況に応じて基地局との通信(間欠受信)を自動化する「ADRX(Automated Discontinuous Reception)」も搭載。Ascend P6が搭載する2000mAh程度のバッテリー容量を持つほかのスマートフォンと比べて、30%ほどバッテリーが持つという。
機種名 | Ascend P6 |
---|---|
OS | Android 4.2.2 |
CPU | 1.5GHzクアッドコアCPU |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約65.5×132.6×6.18ミリ |
重さ | 約120グラム |
ディスプレイ | 4.7インチ(720×1280ピクセル) |
メインカメラ | 有効約800万画素裏面照射型CMOSセンサー |
インカメラ | 有効約500万画素CMOS |
メモリ | ROM:8Gバイト、RAM:2Gバイト |
外部メモリ | microSDHC(最大32Gバイト) |
バッテリー容量 | 2000mAh |
ネットワーク | UMTS(HSPA+ 21Mbps)、GSM |
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