第30回 機種変更時に覚えておきたいスマホのバックアップ術:今すぐ使えるスマホレシピ(2/2 ページ)
スマホを使い始めたはいいが、もっと便利に使えることを知らないまま何となく使っている人は多い。そんなユーザーに向けて、使い方の基礎から一歩進んだ活用法を取り上げる本コーナー。第30回ではスマホ内のデータのバックアップ方法を紹介する。
各キャリアのバックアップサービスなら、キャリアメールのバックアップも可能
Androidスマホ内にあるデータのバックアップ方法はさまざまな手段があり、各キャリアが用意するバックアップサービスを利用するのも1つの手だ。
NTTドコモの場合、「ドコモバックアップ」というアプリがプリインストールされている。このアプリでは「spモードメール」やアドレス帳、スケジュール、メモ、写真、動画、音楽、ブックマーク、通話履歴のバックアップができる。また、曜日や週を指定して、定期的にデータをバックアップすることも可能だ。バックアップ先はお預かりセンターとmicro SDを選択できる。
au向けスマホの場合は「auバックアップ」アプリを用いる。アドレス帳、写真、動画、ブックマーク、カレンダー、キャリアメール、音楽、発着信履歴、ユーザー辞書のバックアップに対応し、データはmicro SDに保存される。ちなみに、アプリはプリインストールされておらず、「auお客さまサポート」アプリ内の「おすすめアプリ」からダウンロードする。
ソフトバンク向けスマホの場合は、無料で利用できるNTTドコモ、auとは異なり、月額105円の「S!電話帳バックアップ」というサービスが用意されている。アドレス帳のデータをソフトバンクが管理するサーバにバックアップするサービスで、サーバに保存したデータはPC上から編集することが可能だ。
「My SoftBank」から申し込むだけでバックアップが開始するという手軽さや、バックアップしたアドレス帳のメールアドレス以外から届いたメールをすべてブロックする迷惑メール対策機能などはありがたい。しかし、Androidスマホの場合、アドレス帳のデータをGoogle上で同期できるので、バックアップできるデータ内容としては、やや物足りない印象もある。
Android端末はあらかじめバックアップ機能が用意されている
Androidの場合、「設定」内の「バックアップとリセット」という項目からもデータのバックアップが行える。ダウンロードしたアプリ及びアプリ内のデータ、Wi-Fiパスワードなどの各設定、壁紙、ブラウザのブックマーク、単語リストをGoogleのサーバ上に保存できる。設定を有効にすると1時間単位で自動保存されるので、最低限のデータをバックアップしておきたいという人におすすめのバックアップ方法だ。
なお、バックアップしたデータを使って復元できるのは、端末を最初に起動したときのみ。一度使い始めたスマホのデータを復元するには、スマホを初期化する必要がある。
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