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CESで見えた新しい“広がり”/ドコモ「Tizen」見送りの理由/3社の「学割」を比較石野純也のMobile Eye(1月6日〜1月17日)(3/3 ページ)

CESでの発表が相次いだこともあり、国内では大きなモバイル関連ニュースがなかったが、16日にはドコモがTizen搭載スマートフォンの発売を「当面見送る」と発表した。今回はCESで見えたトレンドと、Tizen見送りの理由、そして3社の学割比較をお届けする。

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春商戦に向けて3社が学割をスタート、2014年ならではの特徴は?

 春商戦はケータイ業界の天王山。新入生や学年が上がった学生が、新たにケータイを購入することもあり、1年で最も新規契約者が増えるのは2月から3月にかけてである。この“山場”に向け、大手3社は年明け早々、学割キャンペーンを発表した。ドコモは「ドコモの学割2014」、KDDIは「学割」、ソフトバンクモバイルは「ホワイト学割 with 家族2014」と銘打ち、それぞれの施策を展開中だ。

photophotophoto 各社ともWebサイトやCMを用意し、大々的に学生向けキャンペーンを展開している

 ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社の学割キャンペーンに共通しているのは、基本使用料が3年間無料になる点。ドコモはXiスマートフォン向けの「タイプXi にねん」や、フィーチャーフォン向けの「タイプシンプルバリュー」の基本使用料780円が3年間無料になる。KDDIも割引内容はほぼ同じで、新規契約やMNPの場合「LTEプラン」や「プランZシンプル」の基本使用料980円が3年間無料になる。ソフトバンクも期間は3年間で、ホワイトプランの基本使用料980円が0円になるのが主な特典だ。

 学割という名称だが、割引は家族にも適用される。家族の場合、KDDIとソフトバンクは新規契約だと1年、MNPだと3年と適用期間が契約の仕方によって異なっている。ドコモは新規、MNPの区別なく家族も3年間基本使用料が無料になる点が、KDDIやソフトバンクとの違いとなる。

各社の学割
対象プラン 割引額 適用期間(学生) 適用期間(家族)
ドコモ 「タイプXi にねん」「タイプシンプル バリュー」など 780円 3年 3年
au 「LTEプラン」「プランZシンプル」 980円 3年 新規1年、MNP3年
ソフトバンク 「ホワイトプラン」 980円 3年 新規1年、MNP3年

 こうした学割キャンペーンは毎年の恒例行事だが、スマートフォンの利用を促進するプラスαがあるのは2014年ならではといえるだろう。ドコモは、「dビデオ」「dアニメ」「dヒッツ」の中から2つ以上契約すると、データ量の上限が1Gバイトプラスされる。「Xiパケ・ホーダイ」であれば8Gバイト、「Xiパケ・ホーダイ ライト」であれば4Gバイトになる形だ。

 auは、「auスマートパス」が、2014年12月分まで無料になる。どちらの施策からも、単純な基本使用料の割引だけでなく、自社サービスの利用促進につなげようという思惑が見え隠れする。ソフトバンクにこうした特典がないのが少々残念。単純な割引だけでは差がつかなくなっているだけに、ソフトバンクならではの特色を生かしたプラスαが追加されることを期待したい。

学割 プラスαの特典
ドコモ 「dビデオ」「dアニメ」「dヒッツ」の中から2つ以上契約すると、データ量の上限が1Gバイトプラスに
KDDI 2014年12月まで「auスマートパス」の月額料金が無料に
ソフトバンク 特になし

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