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日本通信、NTTドコモに音声通信網の相互接続を申し入れ――「革新的な通話サービス」提供へ
日本通信が、NTTドコモの音声通信網を相互接続できるよう正式に申し入れをしたことを発表した。これにより、「革新的な通話サービスを提供できる」という。
日本通信は7月18日、NTTドコモに音声通信網の相互接続を申し入れたことを発表した。帯域幅に応じて料金を支払うもので、日本通信は「音声網のキャパシティを借りることで革新的な通話サービスを企画し、開発してご提供することができる」としている。
通信事業者とMVNOの契約形態には、「卸契約」と「相互接続」の2種類がある。後者の相互接続は原価+適正利潤でインフラを調達でき、卸契約よりもコストの面で有利になるので、料金面などでより自由度の高いサービスを提供しやすい。
日本通信のデータ通信サービスは相互接続で実現しているが、音声通話は卸契約に基づいており、音声通話による相互接続は実現していない。現在、MVNOが提供する音声通話サービスの多くが30秒あたり20円(税別)の従量課金だが、相互接続が実現すれば、MVNOでも通話定額など、ユーザーメリットの高いプランが実現するかもしれない。
日本通信によると、今回の申し入れは、回線交換式の音声サービスだけでなく、LTEネットワーク上で通話ができる「VoLTE」の接続も含むという。
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