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Qualcomm、Snapdragon 820を採用した初スマホ「Le Max Pro」を発表:CES 2016
CPUの性能が大幅に向上した「Snapdragon 820」を採用したスマートフォンの初号機が発表された。超音波で指紋を検知する「Sense ID」にも対応する。
Qualcommが、米ラスベガスで開催される「CES 2016」にて、同社の最新プロセッサ「Snapdragon 820」を搭載した初のスマートフォン「Le Max Pro」を発表した。メーカーは中国のLetv。
Snapdragon 820は、Qualcommがカスタム設計した64ビットのCPU「Kryo(クライヨ)」を採用し、1世代前の「Snapdragon 810」と比べて、CPUのパフォーマンスと電力効率が2倍向上したというのが大きな特徴。通信関連では「X12 LTEモデム」を搭載し、LTEの通信が下り最大600Mbpsにまで向上するほか、60GHz帯を使用して数Gbpsの通信を可能にする、Wi-Fiの次世代規格「IEEE802.11ad(WiGig)」もサポートする。
超音波で指紋を検知できる「Sense ID」にも対応し、背面のメタルパネルの内側に、指紋センサーを搭載している。超音波が指を立体的にスキャンするため、従来の静電容量式の指紋センサーよりも安全性が増しており、指紋の偽装が難しくなるという。また、手がぬれていたり汚れていたりしても認証は可能としている。
Le Max Proの詳細なスペックや発売時期は明かされていない。
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