先日、SIMロックフリー端末デビューをしたいと思い、ASUS製スマートフォン「ZenFone 2 Laser」を購入した。2万5000円前後(16GBモデル)という価格帯ながら、 1280×720ピクセルの5型ディスプレイや有効約1300万画素のアウトカメラ、Qualcomm Snapdragon 410のCPUなどを搭載し、個人的にはコスパのいい端末だと満足していた。
しかし、購入から約3週間でこのスマホは短い命を終えた。ズボンのポケットにスマホを入れたまま、洗濯機で洗ってしまったのだ。「ガコンガコン」という異常音に気付く頃にはときすでに遅し。びしょぬれの端末は、寒さに耐えるようにひたすら「ブルブル」震える“無限バイブレーション状態”に陥っていた。
スマホを水没させたのはこれで3度目。うち2回は胸ポケットからするりと滑り落ちてトイレでお亡くなりになった。他にも防水スマホでプールにダイブした人、ゲリラ豪雨にやられてしまった人など、スマホの水没事故は後を絶たない。
ZenFone 2 Laserはもう使い物にならないと直感し、リアカバーを外してSIMを抜き出した。幸いSIMは無事だったが、端末は電源キーを押してもうんともすんともいわなくなった。ちなみに、スマホが水没したら、絶対に電源を入れてはいけない。内部に浸入した水が原因で電子回路がショートしてしまうからだ。
iPhoneは防水に対応するのか
スマホの故障は、キャリアやメーカーの補償サービス(有料)を利用することで解決できる。SIMロックフリースマホも同様で、MVNO事業者やメーカーが提供する補償サービスを使えるが、高額な修理代を払うなら新しい端末を買ってしまった方がいい場合もある。筆者も、1万円台で買えるSIMロックフリー端末を新たに購入した。
2000年にはKDDI(旧IDO)が防水対応のカシオ製ケータイ「C303CA」を発売していたが、16年たった今でも全てのスマホが防水に対応しているわけではない。特に日本ではiPhoneユーザーが多いが、防水性能を備えるとそのスタイリッシュなデザインが損なわれてしまうからか、いまだに防水には対応していない。
auの歴代G'zOneシリーズ。右から「C303CA」の開発に当たって作られたダイバーグッズをモチーフにしたモック、「C303CA」「C409CA」「C452CA」。左はC409CAをベースにアウトドアやスポーツをイメージしてデザインしたモック
これまでiPhoneは、4K動画撮影も可能な1200万画素アウトカメラ、「3D Touch」機能、“動く写真”が撮影できる「Live Photos」を搭載するなど進化を続けてきたが、ユーザーが待ち望んでいるのは画面割れを防ぐ強靱(きょうじん)なディスプレイや防水性能だろう。
Appleはこれまで、スピーカー穴の防水化や、落下時の衝撃吸収バンパーなど、ユーザーの要望に応えるべくさまざまな特許を申請してきた。今年発売予定の「iPhone 7」(仮)が防水に対応するといううわさも出ている。ハンドソープで洗える京セラの「DIGNO rafre」とまでは言わないが、うっかり洗濯しても壊れない“強いiPhone”の登場を願うばかりだ。
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