「Facebook Messenger」の暗号化「秘密のスレッド」が利用可能に
「Facebook Messenger」のチャットを端末間をエンドツーエンドで暗号化する「秘密のスレッド」機能が、最新版iOS/Androidアプリで使えるようになった。利用するにはオプトインする必要がある。
米Facebookが7月に予告していた「秘密のスレッド」機能がiOSおよびAndroid版最新公式アプリで利用できるようになった(ヘルプページによると、本稿執筆現在一部のユーザーはまだ使えないようだ)。
秘密のスレッドは、メッセンジャーでの会話をエンドツーエンドで暗号化する機能。同社傘下のWhatsAppに4月に搭載された「Signal Protocol」という暗号化技術を採用しており、ハッカーや悪意のある国家、Facebook自身も解読できないとしている。
利用するには、Facebook Messengerの新規作成(+)ボタン→[メッセージを作成]→画面右上の南京錠アイコンをタップして有効にする(Androidの場合)。
秘密のスレッドは、そのスレッドを開始した端末同士の間でのみ使える。
テキストのメッセージ、画像、スタンプは送受信できるが、動画、音声、GIF画像、支払い、音声/動画チャット、グループメッセージはサポートしていない。
メッセージを5秒〜24時間後に消えるようにタイマーを設定できる。設定するにはテキストボックスに表示されているタイマーマークをタップし、秒数を選択してからテキストを入力する。タイマーがセットされた投稿の横にはカウントダウンが表示され、設定した時間になると画面から消える。
すでにスレッドがある相手と秘密のスレッドを始めると、アプリには2つの別のスレッドが表示され、秘密のスレッドにはプロフィール画像の横に南京錠アイコンが表示される。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- Facebookメッセンジャーの「最近」を「ホーム」に置き換え
Facebook Messengerのモバイルアプリの時計アイコン(最近)が家アイコン(ホーム)に変わる。最近会話した相手一覧に加え、お気に入り(頻繁に会話する相手)、友達の誕生日、現在アクティブな友達一覧が表示される。まずiPhoneアプリで切り替わった。 - Facebook、Android版「Messenger」でSMS利用を可能に(日本はまだ)
Facebookが、Android版「Messenger」を既定のSMSアプリに設定できるようにした。日本ではまだ使えないが、世界で“ローリングアウト”している。SMSメッセージにもFacebookのスタンプを使える。 - Facebook、メッセンジャーでエンドツーエンド暗号化と時限メッセージ機能のテストを開始
Facebook Messengerにエンドツーエンドの暗号化機能が追加されそうだ。Facebookが「secret conversations」のテストを開始した。傘下のWhatsAppの完全暗号化とは異なり、オプトインで提供する計画。メッセージを指定時間後に消滅させることもできる。 - Facebook傘下のWhatsApp、完全暗号化を完了 「政府もわれわれも解除できない」
Facebook傘下のWhatsAppが、10億人以上が使うメッセージングアプリのメッセージングや添付ファイルのすべてをエンドツーエンドで暗号化したと発表した。政府も、ハッカーも、WhatsApp自身もこの暗号を解除することはできないとしている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.