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新ブランド「MONO」やXperia XZ/X Compactなど計13機種――ドコモの2016−2017年冬春モデル【更新】

ドコモが2016年冬モデルと2017年春モデルを発表。スマートフォン、ケータイ、らくらくシリーズ、ルーターなど計13機種をラインアップする。ドコモオリジナルのスマホ「MONO」も投入する。

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 NTTドコモが10月19日、2016−2017年冬春商戦向けの新機種や新サービスを発表した。

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スマートフォン、ケータイ、ルーターなど計13機種

 ドコモスマートフォンは「Xperia XZ SO-01J」「Xperia X Compact SO-02J」「arrows NX F-01J」「V20 PRO L-01J」「AQUOS EVER SH-02J」「MONO MO-01J」「Disney Mobile on docomo DM-01J」の7機種、ケータイは「AQUOSケータイ SH-01J」「P-smartケータイ P-01J」の2機種、らくらくシリーズは「らくらくホン F-02J」「らくらくスマートフォン4 F-04J」の2機種、キッズ向けが「キッズケータイ F-03J」、データ端末は「Wi-Fi STATION N-01J」。計13機種で展開する。

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ドコモスマートフォンの新機種。左上から「Xperia XZ SO-01J」「Xperia X Compact SO-02J」「arrows NX F-01J」「V20 PRO L-01J」「AQUOS EVER SH-02J」「MONO MO-01J」「Disney Mobile on docomo DM-01J」

 Xperia XZは、3つのセンサーを搭載してカメラ機能を強化。通信速度は256QAM対応で下り最大500Mbpsにまで高速化を果たした。Xperia XZの小型版といえるXperia X Compactは、国内3キャリアでは唯一ドコモが取り扱う。4.6型のボディーにXZと同等のカメラ機能を搭載した。

 arrows NXは、約1年ぶりとなる富士通コネクテッドテクノロジーズのハイエンドモデル。新構造の「SOLID SHIELD」によって、コンクリートに落としても画面が割れにくい耐久性を確保した。

 V20 PROは、カメラと音楽機能を強化したLGエレクトロニクス製のハイエンドモデル。F1.8のカメラと135度の広角撮影ができるカメラを1つずつ搭載。「Bang and Olfsen」との共同チューニングによる高音質を実現したほか、4つのDACを内蔵することで、ノイズを約50%抑えられる。

 MONOは、ドコモが新たにラインアップに加えたスマホブランド。「上質なデザイン」「必要十分な機能」「シンプルな使いやすさ」を目指した。メーカーはZTEで、対格安スマホも意識して低価格で販売する。

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MONOを手にするドコモの吉澤和弘社長

 AQUOS EVERは、丸みを帯びたボディーに5型HDのIGZO液晶を搭載したミッドレンジのモデル。このEVERをベースにしたDisney Mobile on docomo DM-01Jも投入する。ディズニーシー15周年にちなみ、「水の魔法の世界」をコンセプトとした。

 AQUOSケータイとP-smartケータイはいずれもAndroidベースとなっており、LTEとVoLTEにも対応する。通話相手の声が聞き取りやすくなる技術も取り入れた。Google Playは利用できない。あわせて、LTE対応ケータイ向けの新料金プランも提供する。

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「AQUOSケータイ SH-01J」(左)と「P-smartケータイ P-01J」(右)

 らくらくホン F-02Jとらくらくスマートフォン4 F-04JもVoLTEに対応。らくらくスマートフォン4では、新たにGoogle Playも利用可能になった。今回はキッズケータイも富士通が担当。防水やMIL規格に対応したほか、塗装せずに樹脂で色を表現し、傷が付いても色はげしないように仕上げた。ボディーには抗菌処理を施した。

NTTドコモNTTドコモ 左から「らくらくホン F-02J」「らくらくスマートフォン4 F-04J」(写真=左)。「キッズケータイ F-03J」(写真=右)

 Wi-Fi STATIONは、256QAMと4×4 MIMOによって、一部エリアで下り最大682Mbpsもの通信が可能になる。付属の卓上ホルダには有線LANポートがあり、固定回線とも接続できる。

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「Wi-Fi STATION N-01J」

 発売に先立ち、2016年内に発売する8機種については、10月19日11時15分から事前予約を受け付ける。

ネットワークの高速化や新サービスも

 LTEネットワークの高速化を図り、Wi-Fi STATION N-01Jの下り最大682Mbpsに加え、Xperia XZとV20 PROは下り最大500Mbpsの通信に対応する。これは2GHz帯、1.7GHz帯、800MHz帯のキャリアアグリゲーションと、より多くの情報量を転送できる、無線通信の変調方式「256QAM」によって実現。ドコモによると、理論値の500Mbpsは、電波環境の良い場所なら実効速度で400Mbpsほどは出るという。2017年3月には、全国125都市で500〜682Mbpsのエリアを展開する予定。

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山手線駅周辺(全29駅)や大阪環状線(全19駅)では、500Mbps/682Mbpsの通信サービスに対応する

 聴覚障がい者を対象に、通話相手の声をリアルタイムで文字に変換して表示する新サービス「みえる電話」を提供する。2017年3月31日まで最大1000人に向けてトライアルを実施し、本サービスへつなげる。

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「みえる電話」

 あらかじめチャージした電子マネーを使って支払いができるほか、dポイントをためられる「dカード プリペイド」も提供する。決済機能はiDとMasterCardに対応している。チャージはWebまたは店舗(ローソン)で行える。

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「dカード プリペイド」

 雑誌読み放題サービス「dマガジン」の法人向けプラン「dマガジン for Biz」を12月上旬から提供。美容院、飲食店、病院、宿泊施設などをターゲットにしており、あらかじめ登録したWi-Fiスポットのエリア内にて、dマガジンアプリをインストールすれば、来店者は無料でdマガジンを楽しめる。

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「dマガジン for Biz」

 通信機能を内蔵するセルラードローンを活用したプロジェクトも展開する。ドコモは「無人航空機における携帯電話の利用に関わる実用化試験局の免許」を9月6日に神奈川県、千葉県、福岡県の一部地域で取得。「ドコモ・ドローンプロジェクト」として、防災や農業分野でのソリューション提供、ドローン周辺での通信品質検証などを行っていく。その一環として、福岡市内の能古島にて買い物代行サービスの実証実験を11月から実施する。

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セルラードローンを使い、防災、農業、物流などの社会的課題の解決を目指す
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ドコモの吉澤社長と、発表会にゲストとして登壇した高畑光希さん
2016年冬−2017年春モデルの主な仕様
種類 機種名 特徴 詳細
ドコモスマートフォン Xperia XZ SO-01J デザインやカメラ機能を進化させたXperiaのフラグシップモデル。カメラには3つのセンサーを搭載することで、暗い場所でもAF速度が上がり、ホワイトバランスもより正確になった。通信速度は理論値で下り最大500Mbpsにアップ。11月上旬発売予定。 詳細
Xperia X Compact SO-02J 4.6型ディスプレイを搭載する小型モデル。海外版では保証外の防水性能を確保した。Xperia XZと同等の進化したアウトカメラを搭載する。11月上旬発売予定。 詳細
arrows NX F-01J 1.5mの高さから26方向で落下させても画面が割れにくい耐久性を確保。内部にステレンスフレームを採用した「SOLID SHIELD」によって曲げ耐性がアップ。虹彩認証は認識精度が向上した。12月上旬発売。 詳細
V20 PRO L-01J 4GBメモリを搭載したハイエンドスマホ。F1.8のカメラと135度の広角撮影ができるカメラを切り替えて利用可能。ノイズをさらに抑える「クアッドDAC」を搭載し、ハイレゾ相当の音質を楽しめる。2017年2月発売予定。 詳細
AQUOS EVER SH-02J ミッドレンジのスマホながら、IGZO液晶や指紋センサーを搭載。防水性能はお風呂での利用も保証している。ディスプレイにはCorning Gorilla Glass 4を採用した。11月上旬発売予定。 詳細
MONO MO-01J ドコモオリジナルスマートフォン「MONO」の第1号機。シンプルなデザインのボディーに必要十分な機能を詰め込んだ。ガラスやアルミを用いて高級感にもこだわった。12月上旬発売予定。 詳細
Disney Mobile on docomo DM-01J スワロフスキー・クリスタルやミッキーのイルミが輝くデザインが特徴。「水の魔法の世界」をイメージしたPinkとBlueの2色展開で、同色のオリジナルカバーが付属する。2017年2月発売予定。 詳細
ドコモケータイ AQUOSケータイ SH-01J Androidベースのフィーチャーフォン。LTEとVoLTEに対応したほか、通話相手の声が聞き取りやすくなる「でかレシーバー」も搭載した。カメラは800万画素。10月21日発売予定。 詳細
P-smartケータイ P-01J パナソニック モバイル初となる、Androidベースのフィーチャーフォン。LTEとVoLTEに対応したほか、より大きな音で通話相手の声が聞こえる「プレミアムトーク」を搭載。11月上旬発売予定。 詳細
らくらくシリーズ らくらくホン F-02J らくらくホンもVoLTEに対応。相手の声を聞き取りやすくする「はっきりボイス」に加え、相手に明瞭な声を届ける「響きカット」も搭載。迷惑電話を防止する機能も用意した。12月中旬発売予定。 詳細
らくらくスマートフォン F-04J 広角22mmの1300万画素カメラを搭載。VoLTE(HD+)にも対応して通話がより高品質に。Google Playにも対応し、好きなアプリを自由にインストールできる。2017年3月発売予定。 詳細
キッズケータイ キッズケータイ F-03J ワンタッチで最大4人に発信できるキーや防犯ブザーを搭載。抗菌・防水にも対応。「Linking」の仕組みを使い、子供の帰宅・外出時に親のスマホへ通知する機能も利用できる。2017年2月発売予定。 詳細
データ端末 Wi-Fi STATION N-01J 国内最速となる、下り最大682Mbpsの高速通信に対応したモバイルWi-Fiルーター。クレードルには有線LANポートを備えており、固定回線とも接続できる。2017年3月発売予定。 詳細

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