スマホの月額料金は「7000〜9000円」が最多、料金プランの見直し「経験あり」は54.8%
MMD研究所は、11月26日に「2018年11月 モバイルデバイスの利用料金実態調査」の結果を発表した。月額料金のスマホ最多は「7000〜9000円」、フィーチャーフォンは「1000〜3000円」で、「契約プランの内容も月々の料金も把握していない」と回答したのは3キャリアユーザーが14.6%、格安SIMユーザーは6.7%と差がみられた。
MMD研究所は、11月26日に「2018年11月 モバイルデバイスの利用料金実態調査」の結果を発表した。対象は15歳〜69歳の男女2000人で、期間は11月9日〜11月16日。
月額料金は、スマートフォンユーザー(1626人)で最多だったのは「7000円〜9000円未満」(20.1%)、フィーチャーフォンユーザー(288人)で最多だったのは「1000〜3000円未満」(63.9%)。
ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアユーザーは「7000〜9000円未満」が最も多く25.6%、次いで「5000〜7000円未満」(19.9%)、「3000〜5000円未満」(13.4%)となる。格安SIMユーザーは「1000〜3000円未満」が最も多く57.9%、次いで「3000〜5000円未満」(22.8%)、「1000円未満」(8.0%)となった。
さらに、自身の契約プランと毎月の月額料金について「契約プランの内容も、月々の料金も把握している」が57.3%で最多に。「契約プランの内容も、月々の料金も把握している」「契約プランの内容は把握しているが、月々の料金は把握していない」を合わせると64.6%、「契約プランの内容は把握しているが、月々の料金は把握していない」と「契約プランの内容も月々の料金も把握していない」を合わせると20.3%となった。
これを3キャリアユーザー(1527人)、格安SIMユーザー(387人)別に見ると「契約プランの内容も、月々の料金も把握している」と回答したのは3キャリアユーザーが52.6%、格安SIMユーザーが75.7%。「契約プランの内容も月々の料金も把握していない」と回答したのは3キャリアユーザーが14.6%、格安SIMユーザーは6.7%となり、契約や料金を把握している割合にギャップがあることが分かった。
3キャリアユーザーを年代別に分けると「契約プランの内容も、月々の料金も把握している」が最多は30代で63.3%、「契約プランの内容も月々の料金も把握していない」が最多は10代で35.7%という結果になった。
月額料金を見直した経験と料金プランの変更経験の有無を聞いてみると「料金プランの見直しをして、実際にプランを変更したことがある」(37.5%)、次いで「料金プランを見直す必要性は感じていない」(28.4%)、「料金プランを見直す必要性を感じているが、まだできていない」(16.1%)となる。
続いて3キャリアユーザー(1527人)、格安SIMユーザー(387人)別に見ると、3キャリアユーザー最多は「料金プランの見直しをして、実際にプランを変更したことがある」(38.4%)、格安SIMユーザー最多は「料金プランを見直す必要性は感じていない」(40.3%)という結果が出た。
この他、スマートフォンを所有している1080人に対し、2018年8月に菅義偉官房長官が「携帯料金は4割程度下げる余地がある」という趣旨の発言をしたことへの自由回答も発表している。
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