「かぐや」が月から贈り物 Google Earthに月面モード
Googleは7月20日、Google Earthに月面モードを追加した。アポロ11号による月面着陸40周年を迎えた日に合わせて公開し、Google Earthと同様の操作で月の表面を観察できる。6月に月に落下した日本の衛星「かぐや」(SELENE)の観測データを使用し、月がリアルに再現されているのも特徴だ。
月面モードはGoogle Earthの現バージョン「5.0」で対応。ウインドウ上部の土星マークをクリックして、表示を月に切り替えればOKだ。拡大縮小や回転など、マウスで操作しながら月を自在に観察できる。クレーターや海などに着けられた地名を同時に表示したり、地質図や地形図の表示に切り替えることもできる。
アポロ計画で着陸船が月に着陸した地点なども示されており、月探査の歴史をたどれるようになっている。Google Earthの「ツアー」機能を使い、3DCGによるアポロ11号着陸を詳細に再現したガイドツアーも収録。着陸船「Eagle」が切り離され、月を周回しながら降下、着陸する様子が実際の月面モデルを使ってユーザーの目の前で再現される。
かぐやの高度データが活躍
画面の下部には「Image NASA/USGS/JAXA/SELENE」というクレジット表記が入っている。月面モードの表示には、宇宙航空開発機構(JAXA)が打ち上げた月周回衛星「かぐや」の観測データが使用されているためだ。
GoogleはJAXAとコンテンツラインセンス契約を締結。JAXAは、かぐやのレーザー高度計データをもとにした月面地形図などをGoogleに無償で提供。月面モードはこのデータを活用して月表面を再現している。
ちょうど4年前に公開した「Google Moonは、Googleマップの月面版で、画像を貼り合わせて作ったWebベースのアプリケーションだった。リアルに再現された月のバーチャルツアーを楽しめるのは今回の月面モードが初めてで、Googleのジョン・ハンキ副社長は「JAXAのデータなしではできなかった」とJAXAに感謝している。
月面モードでは、かぐやが地形カメラでとらえた克明な写真を見られるほか、ハイビジョンカメラで撮影した映像もYouTube経由で視聴できるようになっている。
JAXAが今回提供したデータは分解能1度(緯度方向)の全球高度データなど。11月には1/64度の全球データを一般公開する予定で、月面モードにも反映させたいとしている。
JAXAの佐々木進・SELENEプロジェクトチームプロジェクトマネージャは「今後も同様の協力を進め、月や宇宙への関心が高まるのを期待したい」と話している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
2
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
3
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
4
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
5
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
6
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
タイムズカー流出で顧客らが損害賠償求め運営会社提訴へ サイト開設の弁護士が記者会見
-
9
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
10
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR