「ソードアート・オンライン」の超リアルな世界を体感――IBMが目指す“未来のゲーム”とは
日本アイ・ビー・エム(IBM)が、アニメ「ソードアート・オンライン」(SAO)とコラボしたイベント「ソードアート・オンライン ザ・ビギニング」(3月18~20日)を開催する。作中で描かれるバーチャルリアリティ(VR)ゲームの世界観を再現し、「IBM Watsonのような『コグニティブ・コンピューティング』が、未来のゲームで活用されるとどうなるか」を体験できる。
3日間のお披露目にあたって2月にWebサイトを通して“アルファテスター”を募集。限定208人に対し、10万人超のエントリーがあり、当選倍率は約500倍になったという。
「ソードアート・オンライン」の世界を忠実に再現
イベントでは、浮遊城「アインクラッド」の世界を自由に歩き回れるほか、敵キャラクターとのバトルも可能だ。
事前に特設スタジオでプレイヤーの姿をスキャンし、3Dのアバターを作成する。その後、ヘルメット型のVR(拡張現実)端末「ナーヴギア」を着用。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Rift」、モーションセンサー、マイク、スピーカーなどを搭載しており、手足の動きをゲーム画面に反映できるほか、同時にプレイする他のメンバー3人とも会話できる。
ナーヴギアを装着し、アニメの世界と同様「リンクスタート」の掛け声でログインすると、目の前には「はじまりの街」が現れる。広場には武具店のほか、原作でクリームを塗って食べた「黒パン」を扱うお店――など、ファンにはうれしいギミックを凝らす。
チュートリアルでは、プレイヤーをガイドするキャラクター「コグ」(CV.伊藤かな恵さん)も登場する。IBM Watsonのような、コグニティブ・コンピューティング・システムを基に開発された――という設定で、自然な対話を通して操作方法などをアドバイスしてくれる。
はじまりの街の散策を終えると、ボスが待ち受ける「迷宮区」にテレポート。主人公・キリトの武器「エリュシデータ」を握り、「グリームアイズ・ジ・アンセスター」と戦闘に。大剣を振り回しながら迫るモンスターは圧巻だ。両手の動きだけで「防御姿勢」や「攻撃」といった簡単な操作を行えるほか、終盤では必殺技「ソードスキル」も発動。主人公・キリトの気分で、ボスをなぎ倒せる。
「SAOとIBMに親和性を感じた」
日本IBMの山口有紀子マーケティング&コミュニケーション本部長は、「SAOの世界に、IBMが目指す近未来のテクノロジーとの親和性を感じた」と、イベントの意図を話す。同作には、主人公たちをサポートする人工知能「ユイ」が登場するが、山口本部長は「ユイのような人間と近しい存在が、自然な対話を通し、プレイヤーをサポートしていく点が、IBMのコグニティブシステムと類似している」と指摘する。
また、山口本部長は、同社のクラウドサービス「SoftLayer」が「多人数が同時にプレイする“未来のゲーム”には必要」とも説明。高負荷な環境で、パフォーマンスとセキュリティを充実させるとの意図を込めたという。「SAOのファンは社内にも多く、アニメとの違和感がないように、原作者・川原礫さんと意見交換もしながら、世界観を作り上げた」(山口本部長)。
「SAOに限らず、近未来のテクノロジーをさまざまなゲームの世界、そのほかの世界に活用していければ」(山口本部長)
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