Facebook、脳直結出力システムと“皮膚で聞く”システムを発表
米Facebookは4月19日(現地時間)、カリフォルニア州サンノゼで開催の年次開発者会議「F8」の2日目の基調講演で、脳で考えたことをダイレクトに出力するシステム開発について発表した。
F8の2日目の基調講演は、主に10年先に実現する見込みの技術について語るものだった。その最後に登壇した「Building 8」チームリーダーのレジーナ・デューガン氏が、解説した。
同氏は、数年先には写真や動画を共有するように、共有したい思考を選び、ダイレクトに共有できるようにすると語った。
人間の脳は毎秒4HDの動画データをストリームできるだけの能力を持つが、それを“出力”する手段としては今のところスピーチ(発話)しかなく、これは時間がかかるし正確とはいえないと同氏は言う。
かといって、脳にチップを埋め込むといった手法は非効率的なので、同氏のチームは神経の反応を反映するオプティカルなデータと発話のデータの関連を解析することで、思考を出力するシステムを開発しているという。
現在開発しているシステムでは、スマートフォンへの入力の5倍の速さに相当する1秒に100ワードの出力が可能になるとしている。
このシステムは思考の概念(シニフィエ)を把握するので、例えば日本語で思考した概念を英語や中国語など他の言語で出力することも可能になる。
将来的にはこのシステムを何らかのウェアラブル端末として発売したいという。
同氏はまた、“皮膚で聞く”システムも紹介した。皮膚には高度なセンサーと神経の複雑なネットワークがあり、これを利用して皮膚から脳に直接情報を入力するシステムだ。
基調講演で紹介された実験の動画では、腕に入力システムを巻いた被験者にスマートフォンからシンプルな指示(目の前にある色と形の異なる物体を手に取る、落とす、投げる)を与えると、それを理解する様子が紹介された。
デューガン氏は、これらの実現にはまだ数年かかるし、失敗するかもしれないが「失敗のリスクは何か偉大なことを成し遂げられるという特権の代償だ」と語った。
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