これからのAIの話をしよう(ファッション編)
なぜZOZOは本気でAIに取り組むのか 「アパレルの価値はAIで上がる」の真意を聞く(5/5 ページ)
マスクド:「顧客にとっての課題」の発見の重要性が上がってますよね。
金山:そうなんですけど、「これが課題だ」ときちんと認識できて、偉い人を巻き込んでリスクを取って進めるほうが難しいです。AIを実装すると、中のロジックが説明できなくなってしまうので、全体をグリット(やり抜く)できる人材の重要性は上がりますよね。そういう人に対して、組織的にサポートできる経営者でありたいです。
マスクド:どうしてそうした人材の重要性が上がるのですか?
金山:AIは因果で説明する必要がないからです。相関でいいし、何なら目標を達成していたら何でも良いのではとも思います。人間が分からないから機械に計算させているわけで、人間が分かるならAIなんか不要ですよ。因果が必要なら既存のマーケティングでいい。ただ、データサイエンスを突き詰めても因果って難しいと思うんですよ。だったら機械の結論を信じ切る方が良いでしょう。「因果がないと説明責任が果たせない」といいますけど、本来ならまずは結果なんです。説明責任を果たしたら、結果は関係ないのでしょうか? 与えられた権限の中でやり切り、結果を果たすしかないです。
マスクド:既存のシステムを作った人は、その後どうしても慎重になってしまい、結果より過程を大事にしがちですよね。挑戦してやるだけやったなら、評価してあげたい。
金山:挑戦は基本的には失敗します。できないことをするから挑戦というのです。さっきマスクドさんから著書「未来IT図解 これからのデータサイエンスビジネス」の献本をいただきましたけど、「この書籍を1時間で読了する」ことは挑戦ではないですよね。普通に読めるので。でも「30秒で読んで、感想を400字にまとめる」となったら、これは挑戦です。何回やってもできないですから。でも、100回目にはできるかもしれない。それが挑戦なんです。自分は失敗とは単に「望んでいた結果を得られなかったこと」だと考えていて、挑戦のプロセスで学びが得られたならそれで良いと考えています。挑戦に成功するまでやり続ければ良い。挑戦とは失敗が前提にあります。あきらめずに継続的にやり続けることで成功になるんです。
(つづく)
著者プロフィール:松本健太郎
株式会社デコム R&D部門マネージャー。 セイバーメトリクスなどのスポーツ分析は評判が高く、NHKに出演した経験もある。他にも政治、経済、文化などさまざまなデータをデジタル化し、分析・予測することを得意とする。 本業はインサイトを発見するためのデータアナリティクス手法を開発すること。
著者連絡先はこちら→kentaro.matsumoto@decom.org
著者より単行本発売のお知らせ
松本健太郎さんとマスクド・アナライズさんの共著「未来IT図解 これからのデータサイエンスビジネス」が発売されました。これまでは明らかにされなかった本当のデータサイエンスビジネス、今だからこそわかるデータサイエンスビジネスの話を盛り込んでいます。詳細はこちら。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
これからのAIの話をしよう
いま話題のAI(人工知能)には何ができて、私たちの生活に一体どのような影響をもたらすのか。AI研究からビジネス活用まで、さまざまな分野の専門家たちにAIを取り巻く現状を聞いていく。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
2
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
3
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
4
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
5
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
6
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
タイムズカー流出で顧客らが損害賠償求め運営会社提訴へ サイト開設の弁護士が記者会見
-
9
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
10
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR