ローランド創業50年、その黎明期を振り返る シンセ、エフェクターがアナログからデジタルへ移り変わっていった時代(2/5 ページ)
空間系エフェクターの登場
同年の製品で記憶に残るのは、「SDD-320 / DIMENSION D」である。ラックマウントのエフェクターで、モードボタンが4つあるだけという、変わった製品だった。これはモノラル音源をステレオ化というか、立体化する際に使われるもので、コーラスともまた違っていた。筆者が音響工学を学ぶ学生だった1982年頃、見学に行ったスタジオ内で使われており、あれはどういう理屈なんだろうと当時の専門学校の先生に聴いてみたが、先生もご存じなかった。
この専門学校には、1979年発売のモジュラーシンセ「SYSTEM 100M」もあった。使われずに放置してあったので、先生に許可を取って昼休みに1人でいじって遊んでいた。
同級生がKORGの「MS-20」を持っていていじらせてくれたのだが、あれはさっぱりわからなかった。それに比べると、SYSTEM 100Mはアナログ・シンセサイザーの原理に忠実だったので、パッチもセオリー通りにつないでいけばちゃんと音が出た。
1978年には、世界初のデジタルシーケンサー「MC-8」が発売されている。
まだMIDIはなく、CV/Gateというアナログインタフェースで楽器をコントロールする。YMOはファーストアルバムから使用し、またライブでも使用しているが、実際に他のミュージシャンにも広く普及したのは1981年の「MC-4」からだ。これは価格が安くなったからというよりは、鍵盤から入力できるようになったというところが大きい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
肖像画をChatGPTに読み込ませて出力→加工して納品 委託先による著作権侵害で、小学館「サライ.jp」が謝罪
-
2
新作「鬼武者」にハマったマンガ家が熱弁する、他とは違う“パリィ”の魅力とは?
-
3
経営「AIでラクして早く帰って」→社員「帰らない」 工数最大9割減のDeNAも悩むAI効率化の壁
-
4
河川監視のライブカメラ水没か――千葉豪雨、村田川の映像が水中に 「こんなの初めて見た」
-
5
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
6
“自動で耳コピ”アプリ、ヤマハが無料公開 音源読み込み→3分でピアノ譜に
-
7
「iPhone Duo」実機をマニアック目線でチェック かな入力の分割不可、ケース装着時だけの隠し設定など
-
8
YouTube、収益化基準を2027年に大幅引き上げへ 新規参加条件が従来の2倍に
-
9
「食欲が削られる」――AIで作られた“気色の悪い飲食店メニュー”がXで物議 「実物を見たい」の声も
-
10
「労働時間を長くしたい」男性3%・女性6%……どんな人? 東大が調査
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR