分かりにくいけれど面白いモノたち
指紋認証が通らない、濡れたものが乾かない…… 水滴ストレスと戦うための「STTA」と「soil」(4/4 ページ)
流行りの珪藻土だが、扱いが難しい
さらに言えば、珪藻土を成形するのも特殊な技術で、実際、この「アンブレラスタンド」は、シリコンの型に水で練った珪藻土を入れて作っているのだけど、そういう手法で成形する技術を持ったメーカーは、ほとんどない。また、この製品の場合、完全な円筒形になっているのも凄い。
普通、型で成形する場合、型から抜く時のことを考えて、径を先端に向けて傾斜させて作るのが一般的なのだが、それでは、傘立てとして、あまり美しくない。また、デザインを担当したアッシュコンセプトの「メーカーの技術と、珪藻土という自然素材の風合いを引き立てるために、余計な装飾を施さない」というブランドの方向性もあった。そこで、この難しい、しかし、実際に玄関に置いたり、使用しない時に棚に置いたりした際に、邪魔にならず、しかも、オブジェ感もある製品に仕上がっている。
実際、使っていて思うのだけど、自立しないし、畳んでしまうと乾かないし、かといって玄関先に転がして置くと邪魔だし、フックなどに掛けておくと水滴が垂れて、本当に始末に困る、雨の中帰ってきたばかりの折畳み傘を、コンパクトに立てておける場所があるというのは、もう、なかった時が思い出せないくらい便利なのだ。もちろん、ある程度乾いたら広げて干すのだけど、それまでの一時退避の場所として、この機能性とコンパクトさはとても助かる。
この形状だと、長傘の先端を差し込んで使うこともできるし、ツルツルで継ぎ目もなく成形されたデザインは、玄関先に置きっぱしにしても良い感じに収まる。もちろん、靴箱の中などに収納できるコンパクトさも魅力。シンプル極まるデザインだけに、ともすると地味に見えてしまうのだけど、そこに素材の性能と高い技術力が詰まっているのだから面白い。
奇しくも、同じく水滴ストレスを解消するツールである、STTAのスティックタイプもsoilのアンブレラスタンドも円柱形だというのがまた面白い。どちらも、パッと見、何だか分からないというのも共通していて、しかも、重要なのは、吸水性能以上に、排水機能だというのも共通する。そして、何より、水滴ストレスは、意識し始めるととてもうっとうしいもので、それを解決できるツールがいろいろ出てきていることが嬉しい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
分かりにくいけれど面白いモノたち
ITから文房具まで幅広く活躍するベテランライター、納富廉邦さんが言語化しづらいけど面白いガジェットやサービスを分かりやすく解説します。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
陸自が「イオンモール熊本」内部をドローン撮影 防衛省が映像公開
-
2
PayPayアプリで熊本地震への寄付が可能に 最短3ステップ・1円から
-
3
TSMC熊本工場、段階的に通常操業へ 熊本の地震で一時中断、従業員の無事確認 台湾報道
-
4
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
5
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
6
熊本で非常時Wi-Fi「00000JAPAN」発動中 KDDIが無料開放、他社ユーザーも利用可
-
7
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
8
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
-
9
Anthropicのミュトス、暗号アルゴリズムの新たな攻撃法を発見――耐量子署名「HAWK」の強度を半減
-
10
“脳のゴミ”は鼻から捨てられていた? 老化で詰まる排出路、薬を鼻から投与で改善 韓国主導チーム研究
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR