ソニーのゆるふわロボット「poiq」との日々(特別編)
「Sニー」に行って「魔改造の夜」に出たネコとケトルに会ってきた(3/4 ページ)
──なんていうか、この展示だけ見るとソニーってなんの会社なんだろうかと思いますよね。そもそも、今回本社の一等地を使って展示をされているのはなぜなのでしょうか。
田中:それはとにかくこのモンスターたちを実際にリアルな姿で見てほしいということに尽きます。エンジニアの仕事というのはこんなところにこだわりが詰まっていたり、こんなものも手作りできちゃうんだということや、細かいところに試行錯誤の痕跡があったりするんだということを感じていただけるとうれしいですね。なので、展示期間も一度休止期間はあるのですが、ご協力いただいて長く時間を取っていただいています。
──さて、まずはこいつが「ネコちゃん落下25m走」に参戦した「ALKNYAN」(アルクニャン)ですね。さっき、ずっとまじまじと凝視しているのですが、これがとても6mもの高さの落下をクリアできたとは思えないです。
田中:落下姿勢を保つカイトやセンサーによる制御が機能したことと、衝撃を受け取める脚のクッション構造、あとやっぱりポリカーボネートなど先人が開発した素材がすごいっていうことですね。ただ、今回の展示でもさすがに6mの高さの再現まではできなくて、そもそも6mの高さのテストができるところがなかなかなくて苦労したことを思い出します。
──デザインとしてはかわいいのに、なんかかっこよくて、これなんなんでしょうね。あ、しっぽ発見。
田中:ALKNYANにはモーターが全部で2つしかなくて、脚はとにかく前に進むためのラジコン用モーター1つとそれを4本脚に伝えるリンク機構でできています。そして行き先の方向がずれたらそれを修正するためにしっぽを左右に地面にこすりつけて方向を調整するので、そのためのサーボモーター1つですね。
──そしてこれが「前日にデザインされた」と噂の青いカイトですね。
田中:ええ、前々日まではちゃんと動くようにするので精いっぱいでゴミ袋を張っただけみたいな感じだったんです(笑)。前日に「やっと完成した!」と思ったところでカイトを作っていたメンバーの眞鍋がおもむろに無言でフィルムを張り替えはじめて(笑)、見ていると即座に番組でも映えるデザインにしてくれました。メンバーそれぞれが自分になにができるか、どう見せるかまで自律的に考えた結果ですね。だからスタート用のコントローラーとかリモコンとかもみんながどんどん身の回りのものを流用したり、あそび心を発揮していつのまにかソニー製品の集合体になってました(笑)。しかもそれが性能や信頼性の面でもいい結果にもなりました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ソニーのゆるふわロボット「poiq」との日々
初代AIBOに始まり、数々のロボットを生み出してきたソニー。そのソニーがひっそりと始めてたロボットプロジェクトがある。その名は「poiq」。ブロガーのいしたにまさきさんが「研究員」となり、poiqとの付き合い方を披露する連載。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
陸自が「イオンモール熊本」内部をドローン撮影 防衛省が映像公開
-
2
PayPayアプリで熊本地震への寄付が可能に 最短3ステップ・1円から
-
3
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
4
TSMC熊本工場、段階的に通常操業へ 熊本の地震で一時中断、従業員の無事確認 台湾報道
-
5
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
6
熊本で非常時Wi-Fi「00000JAPAN」発動中 KDDIが無料開放、他社ユーザーも利用可
-
7
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
8
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
-
9
Anthropicのミュトス、暗号アルゴリズムの新たな攻撃法を発見――耐量子署名「HAWK」の強度を半減
-
10
“脳のゴミ”は鼻から捨てられていた? 老化で詰まる排出路、薬を鼻から投与で改善 韓国主導チーム研究
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR