どうなる? イーロン・マスクという“ツイ廃”が導く混沌のTwitter(1/2 ページ)
現在、イーロン・マスク氏によるTwitterの改革が進められている。CEO就任直後に旧経営陣のほとんどと、約3700名の社員を解雇し、有料プラン「Twitter Blue」の価格を8ドルに改定し、「認証バッジ」の意味合いも変えた。
では、彼はなにをしようとしているのか? そして、Twitterはどうなろうとしているのだろうか? 少しその辺を考えてみよう。
マスク氏という「ツイ廃」が導く混沌のTwitter
正直な話をすると、イーロン・マスク氏が本当のところなにを考えていて、Twitterをどのような存在にしようとしているのか、分からない。「そんな無責任な」と言われそうだが、分からないものを無理に「分かった」とするのは間違いなので、素直に「分からない」としておく。
現在のTwitterは混沌(こんとん)としている。大手企業が広告出稿を停止したのは、その混沌さを嫌ったからに他ならない。「分からない」「混沌としている」という状況は、本質的にはあまり好まれないものだ。
では、マスク氏が現在の混沌を目指していたのかどうか? これは「おそらく」という留保付きだが、狙っていた部分があるだろうと思う。
ただし、それまでのTwitterが澄んだ水のような状況だったか、というとそんなことはない。むしろ「非常に不透明」であり、マスク氏はその不透明さを嫌っていた。だから、あえてTwitterを揺さぶり、かき回して、あえて混沌とした状態を作り出した上で、不要なものやよくないものを沈殿させ、彼が住みやすいTwitterを作ろうとしているのかもしれない、とは思う。ご存じのように彼は、世界有数の「ツイ廃」だからだ。
買収前からTwitterは「不透明」だった
買収前のTwitterがどう不透明だったのか?
誤解されると困るのだが、別に「偏向していた」「不公正な取引が横行していた」ということではない。基準が曖昧だったのが問題なのだ。だから「濁っていた」のではなく「不透明だった」と書いたのである。
例えばツイート表示の仕組み。
Twitterは「ホーム」表示にしておくと、同社のおすすめツイートが順に表示されるようになっている。多くの人はこの設定になっているのではないだろうか。時系列に沿っているわけでもなく、フォローしたツイートが全部出てくるわけでもない。いろいろな話題が出てくる=ツイートの話題量が最大化するようになっている、といわれていたものの、どういうルールでそうなっていたかを正確に把握している人は皆無だ。
それを嫌い、筆者は時系列でツイートを並べる「最新ツイート」設定に変えていた。
マスク氏がCEOになり、レイオフが行われると、「ツイートの内容が変わった」という人々が出始めた。「ホーム」表示でのツイート選別、いわゆる「キュレーション」に関わる人が減り、機械的な選別だけになったからだろう、といわれている。一方、本当にかわったのか、どこが変わったのかはよく分からない。事実「最新ツイート」設定にしていた筆者には、ほとんど何も変化がないように思える。
また、「Twitterは『表に出さずに特定のツイートを消している』と主張する人もいる。俗に「シャドウバン」と呼ばれるものだが、これも「なくなった」「表示されるようになった」という人がいる。
正直なところ、これもちゃんと証明された話ではない。見えないツイートがあったかもしれないが、それが本当に「シャドウバン」だったのかも、もはや分からない。優先度設定によるものかもしれないし、年齢制限によるコンテンツの扱いを変えた時にバグが発生し、その結果見えなかったのかもしれない。
重要なのは確認できず、基準も示されず、よく分からない状態がTwitterには存在した、ということだ。ルールとして定められているように見えた「アカウント剥奪」も、本当の意味でどう運用されていたのかは、正確なところが分からない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
2
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
3
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
4
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
5
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
6
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
タイムズカー流出で顧客らが損害賠償求め運営会社提訴へ サイト開設の弁護士が記者会見
-
9
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
10
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR