人格コピーAIは21世紀の写真? “亡き妻のAI再現”で受賞の松尾Pと「AIの遺電子」山田胡瓜が考える「デジタル人格」のこれから(1/5 ページ)

 魂を吸われる、画家の仕事が奪われる──。19世紀に発明された「写真」に対しては当初こんな拒否反応もあったように、新技術には問題や反発も付き物だ。

 この10年ほどで飛躍的な進化を遂げたAI。これが実在する人物の特徴あるいは人格を再現できるようになると、それは「21世紀の写真」といえるのではないだろうか。そう考えているのは、アニメ「AIの遺電子」原作者の山田胡瓜さんだ。

 亡き妻の面影をAIを駆使して再現する取り組みで「第1回 AIアートグランプリ」の最優秀賞を受賞した「松尾P」こと松尾公也さんと、実際にデジタルで再現した奥さんを見て何を感じるのか、こうした「デジタル人格」をどう扱っていくべきかを議論した。

(聞き手・執筆:井上輝一)

人格をコピーしたAIは“21世紀の写真”?

(前回の記事から読みたい方はこちらから)

山田 松尾さんってどういう環境で奥様の画像を作っておられるんですか?

(編注:松尾さんは奥さんを亡くしており、奥さんとの約束を基に昔の写真や音声から奥さんを再現する活動をしている)

AI生成された奥さんの画像。松尾さんのAIアートグランプリ受賞作「Desperado by 妻音源とりちゃん[AI]」より
TBS「News23」より、松尾さんの取り組みを取材した映像(約4分30秒)

松尾 あれは「Memeplex」というWebサービスです。

山田 清水亮さんがやっているやつですね。

松尾 サーバ自体はさくらインターネットの高火力コンピューティングで動いています。

山田 クラウドで動いているからMacbookでも大丈夫的な?

松尾 一番使っているのはiPhoneですね。

山田 iPhone!?

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7月開始のテレビアニメで注目を集める、人とヒューマノイドの共存を描いた近未来SF「AIの遺電子」。作者とAI専門家との連続対談がここに実現。

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井上輝一
井上輝一

2016年3月からITmediaにジョイン。ITmedia Mobile、PC USER、LifeStyle、ヘルスケアで編集・執筆を兼務。2017年4月からITmedia NEWSでの兼務も開始。2019年4月にNEWS専属となる。スマートフォンやPCといったガジェット系の他、理系(神経科学)のバックグラウンドを生かして科学系のネタや、量子コンピュータ、ブロックチェーン、AIなど多岐に渡って取材している。

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