“AIグラビア”でよくない? 生成AI時代に現実はどこまで必要か(1/2 ページ)
写真のような画像を生み出す生成AIが続々と登場する中、それをビジネスにつなげようとする動きも続出している。週刊プレイボーイでデビューしたAIグラビアアイドル「さつきあい」は、実在のアイドルの仕事を奪うといった批判も続出し、1週間でお蔵入りに。一方、AmazonやYoutubeには大量の「AI生成グラビア」コンテンツが登録され、存在感を示し始めている。
こうした非実在のデジタル人物はビジネスや世の中をどう変えるのか。7月7日から放送が始まったアニメ「AIの遺電子」の原作者である山田胡瓜さんと、亡き妻の面影をAIを駆使して再現する取り組みで「第1回 AIアートグランプリ」の最優秀賞を受賞した「松尾P」こと松尾公也さんが語り合った。
- AIの遺電子の根底にある「2つのやばさ」と「3つのAI」 ChatGPT到来を予言した世界観を作者本人が解剖(前の記事)
- “AIグラビア”でよくない? 生成AI時代に現実はどこまで必要か(この記事)
- 人格コピーAIは21世紀の写真? “亡き妻のAI再現”で受賞の松尾Pと「AIの遺電子」山田胡瓜が考える「デジタル人格」のこれから(7月9日公開)
(聞き手・執筆:井上輝一)
AIグラビアに見るこれからのコンテンツ需要
松尾 ところで、最近ITmedia NEWSでも取り上げて話題になった、集英社のAIグラビア。あれ面白いと思っていて、多分使われているのは「BRA」という、Stable Diffusionのバリエーション的なAIモデル。何の略かというとBeautiful Realistic Asiansなんですが。
山田 そのまんまの名前ですね。
松尾 これまでのStable DiffusionやMidjourneyってアジア人、特に日本人の顔がうまく描けなかった。日本人的な美人を描けるようにしたのが、ちょっと前だと「ChilloutMix」というStable Diffusion派生モデル。それをベースにした生成写真が「#AIグラビア」のハッシュタグで大量投稿されるという事態も起きた。
そこからまた一歩進んだのがBRA、バージョン5が最新版ですが、それを使ってみるとやっぱりきれいな女の人が描ける。ただ素のままで出すとみんな同じような顔になっちゃう。
集英社のはこれともちょっと違う。大体はBRA的な顔立ちと体つきなんですが、よく見ると既存のグラビアアイドルと似ているのではないかという指摘が話題になっていて、その人を集中的に学習したモデルなのか、あるいはそういうファインチューニングをしているのか、そのどっちかなんじゃないかと。
山田 ちょっとリスクがありますよね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「AIの遺電子」と探る未来
7月開始のテレビアニメで注目を集める、人とヒューマノイドの共存を描いた近未来SF「AIの遺電子」。作者とAI専門家との連続対談がここに実現。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
2
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
3
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
4
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
5
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
6
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
タイムズカー流出で顧客らが損害賠償求め運営会社提訴へ サイト開設の弁護士が記者会見
-
9
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
10
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR