知らないと損!?業界最前線
新聞紙で炊くタイガーの炊飯器、開発のきっかけは「もったいない」だった 廃棄内釜を災害対策に(2/4 ページ)
破棄される大量の内釜が「もったいない」
魔法のかまどごはんはタイガー魔法瓶の社内公募制度「シャイニング制度」から誕生した製品だ。きっかけは、魔法のかまどごはん プロジェクトリーダーの村田勝則さんが20年にサポート部門に異動になったことだった。
タイガー魔法瓶では毎年多くの炊飯器を開発発売している。それぞれに異なる内釜が用意されており、それらは補修用部品として、製品の販売終了後も10年間保有。このため10年以上経過後には、未使用の内釜がどうしても発生してしまう。この未使用の内釜を再利用できないか、と考えたのがきっかけだった。
「未使用の内なべ(内釜)の再利用を考えていたとき、私が大学生の頃に『少年自然の家』でアルバイトをしていて、新聞紙を燃やしてご飯を炊いたことを思い出しました。炊飯器の内なべには、炊飯用の目盛りも付いているので水量も手軽に計れます。そこで直火の炊飯器にできないかと考えました」(村田さん)
そこで村田さんは21年から、植木鉢をかまどのように使った試作機を制作。防災イベントに提供するなどした。そして22年1月にはシャイニング制度で「事業化賞」を受賞。製品化への取り組みがスタートすることになった。
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