この頃、セキュリティ界隈で
2024年に流行るサイバー攻撃は? 注目はやはりAI それ以上に押さえておくべき基本とは(2/2 ページ)
自治体などは“クラウド環境のセキュリティ対策”も課題に
一方、企業や政府機関、自治体などにとっては、クラウド環境のセキュリティ対策も大きな課題となっている。トレンドマイクロは「24年はクラウド技術を悪用するワーム(ネットワークなどを通じて拡散するマルウェア)が横行し、設定の不備が手っ取り早い攻撃の侵入口として利用される」と予想している。
例えば、KubernetesやDocker、Weave ScopeなどのツールのAPI設定の不備を突かれ、たった1回でも悪用を許せば、ワームがクラウド環境内で急激に増殖する恐れもあるという。
2023年も国内外で被害が多発したランサムウェアは、今後も悪質化が続きそうだ。Google Cloudは、攻撃側が複雑なマルウェアを短期間で開発できるようになり、開発が安上がりになる一方で、検出は一層難しくなると指摘する。
イスラエルのCheck Point Software Technologiesによれば、正規のシステムツールを攻撃に利用する手口が急増して、ランサムウェアによるデータ損失や流出はさらに増える見通しだという。
「ランサムウェア攻撃はAI利用によって高度化し、組織は攻撃防止だけでなく、インシデント対応と復旧計画の強化を求められる。攻撃がますます高度化する中で、組織が先を行くためにはセキュリティに対するアプローチを進化させる必要がある」(Check Point)
AIだけでなく“正しい多要素認証”など基本も大事
ただし米国のサイバーセキュリティ企業のRapid7によると、24年の時点では「最先端のAIサイバー攻撃よりも、多要素認証(MFA)の弱点を突いて侵害される可能性の方がはるかに大きい」という。このため「MFAを正しく実装するといった基本に重点を置くことが引き続き大切」している。
実際のところ、Rapid7の実態調査によれば、23年上半期に発生したインシデントの40%はMFAの欠如や不徹底に起因していた。特にVPNや仮想デスクトップインフラでまだMFAを実装していない場合、今すぐ実装する必要があるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この頃、セキュリティ界隈で
海外のセキュリティ関連ニュースを追い続けている鈴木聖子さんによる、最近のセキュリティニュースブリーフィング。隔週でお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR