NEWS Weekly Top10
漏えいした個人情報の“価値”、10年で500円→0円に? “詫び金券”が配られたのは遠い昔か
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10 8月17~23日
ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は8月17~23日までの7日間について集計し、まとめた。
お盆明けの先週のアクセスは、さまざまなジャンルの記事に散った。その中で筆者に直接関係があったのが、2位に入った「公文教育研究会(公文)会員の個人情報漏えい」だ。
漏えい元は、同社から発送物の印刷や送付を委託されていた京都府の企業・イセトーだ。同社はランサムウェア攻撃を受け、印刷物を受託していた自治体や企業など100万件以上の情報を漏えいさせたことがこれまでに判明している。
イセトーへの攻撃が報じられた当初、公文は、会員向けサイト「iKUMON」ユーザーの住所など4678人分が漏えいしたと発表していた。この時点で公文会員の保護者には、漏えいの事実と、それが一部にとどまっていることを知らせる文書が届いていた。
だが今回、2023年2月時点で算数や数学、英語、国語を学習した会員の情報を含む72万4998人分などが漏えいしたことが新たに判明。会員番号と利用した学習教材、教室名、学年、入会年月などが含まれていたという。
住所や電話番号などが含まれていなかったのは不幸中の幸いだが、今回は筆者の子どもも、バッチリ被害者になってしまった。
個人情報の大量漏えい事件は後を絶たないどころか、増え続けている。社会のIT化が進み、情報がサーバやクラウドに蓄積されるにつれ、被害の規模もどんどん大きくなっており、数十万人分の情報漏えいでは、ユーザーももはや驚かなくなってきた。
個人情報漏えいで“詫び金券”を配っていた時代
振り返ると10~20年前、個人情報漏えいは今よりも大事件だったし、漏えいした被害者に企業側が補償金を支払っていた例もある。
例えば、04年にYahoo! BBユーザー451万7039人の情報が漏えいした際は、ソフトバンクBBがユーザー全員に500円相当の金券を送付し、「安すぎる」などと批判を浴びた。
14年には、ベネッセコーポレーションの顧客情報約2895万件が漏えい。この時も、おわびとして500円分の金券が送られた。
そして24年。イセトーの問題をはじめとした大規模な漏えいが相次いで起きているが、企業がおわびに金券を配る例はとんと聞かなくなった。漏えいが日常茶飯事になった結果、個人情報の価値も低下しているのかもしれないし、ひんぱんに漏えいが起きるので、ユーザーとしても慣れてしまった面もある。
個人情報を守り切ることはほぼ不可能だという前提で、生きていかなくてはいけない時代なんだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
NEWS Weekly Top10
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
4
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
7
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
8
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR