分かりにくいけれど面白いモノたち
魔法瓶の会社が「日傘」や「保冷バッグ」を作ったら……“遮熱”全振り、実用的な商品ができた件(4/7 ページ)
今回、25Lのバックパックに使われているアイソテック2は、外生地の下に厚さ3mmのポリウレタン、次に5mmの発泡ポリエチレン、それにポリプロピレン製の不織布が入り、内装のPEVAという構成になっている。違いは2層目のポリウレタンと4層目の不織布、そしてポリウレタンは3mm以上、発泡ポリエチレンは5mm以上と厚みが決まっていること。
「製品を企画する段階で、どういった方々にどういったシーンで使っていただきたいかということを考えて、そのスペックとしてアイソテックがいいのかアイソテック2がいいのかを決めます。アイソテック2の方が保冷効果は高いのですが、アイソテックと比較すると、どうしても重くなるし、かさばります。向き、不向きがそれぞれにあるし、アイテムによって一長一短があるので、一概にアイソテック2の方が良いとはならないんです」と星野さん。
例えば、今回の場合も、ショルダーバッグや16Lのバックパックはアイソテックだが、アイソテック2使われているのは、25Lの一番大きなバックパックだけだ。用途と、バッグとしての使い勝手に合わせて、同じアイソテック構造でも、その中身を変えるというのは、多層構造だからこそ可能なフレキシビリティでもある。
私は、ボディバッグ型の「保冷ショルダーバッグ/RFM-003」を使っているのだが、ライヴハウスで入場時に購入した水のペットボトルが、終演までぬるくならなかっただけで十分便利だと感じた。一緒に入れていた途中での栄養補給用のチョコレートが溶けないのもありがたい。アイスクリームを何時間も入れておきたいというわけではないし、カタログスペック上では温度が4℃のペットボトル3本を入れて室温40℃の場所に置いた場合、2時間後でも15℃以下ということなので、実用上十分だと思った。
実は保証外ではあるが、気温10℃以下の日にコンビニで買った肉まんを入れて、10分の道のりを歩いて帰宅して、5分後に食べたら熱々だったので、日常生活の中での断熱効果は十分だと感じた。これがボディバッグのデザインになっていて、普段使いに出来るのは、夏の帰り道に不意に思い立ってスーパーでアイスクリームを買って持ち帰る気になれるということで、そういう製品があるという選択肢の広がりがうれしい。アイソテック2に関しては試していないので何とも言えないが、大きくなるほど保冷効果は必要になるはずなので、アイソテック2が使われているということも納得だ。
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分かりにくいけれど面白いモノたち
ITから文房具まで幅広く活躍するベテランライター、納富廉邦さんが言語化しづらいけど面白いガジェットやサービスを分かりやすく解説します。
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